登録情報
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夫古在由直のラブレターが印象的な、自由民権家・ジャーナリストの清水紫琴。大杉栄を刺したことで有名な神近市子の意外な側面。因習の打破を実行した貴族の娘、柳原白蓮。日本女性初の自伝を書いた福田英子の波乱万丈の物語。大逆事件で拘束されながら最後まで毅然としていた菅野すが。山川菊栄、与謝野晶子、平塚らいてうの『母性保護論争』はいまだ現代にも通じる要素が随所にある。昭和初期の労働運動に目覚め、初志一貫した山内みな、あるいは梅津はぎ子。『人生に真正面から取り組んだ向日性の文学』宮本百合子。日本救世軍を支えて夭折した山室機恵子。ローザ・ルクセンブルクの名を呼びながら絶命した詩人・農民運動家・渋谷黎子。中年時の夫の改心で花開いたジャーナリスト高群逸枝。文化学院を設立し、戦時化反体制の人を匿い、『日本母親大会』の生みの親で「母親が変われば社会が変わる」という有名な言葉を残して逝った河崎なつ。女優の中興の祖、水谷八重子。どん底の人生の中で神がかりとなった出口なお。
有名無名の女性たちの人生が生き生きと迫ってくる。あっと驚く側面も多い。一文一文は短いのでこま切れの空いた時間で読んでいける本である。
この本に収められているのは、約50人の女性。明治の、女性に何の権限も与えられていないような時代によくもこうまで自由に生きることができたな、と感心する。一人一人の紹介が短いので物足りなさも感じるが、気になる人がいたらその人の伝記や自伝、または著作などを読んでみてもよいだろう。
自分の生き方に迷いがあるとき、彼女らの世間に屈しない強い生き方をみて、勇気をもらっている。女性におすすめしたい本である。
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