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明治天皇の大日本帝国 (天皇の歴史07)
 
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明治天皇の大日本帝国 (天皇の歴史07) [単行本]

西川 誠
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

政治家としての成長と大帝誕生への道を辿る神道の主宰者でありながら欧化の象徴として巡幸と御真影により民衆に姿を見せ続けた天皇。維新、西南戦争、国会開設、日清・日露を経て国民国家と大帝誕生を探る

内容(「BOOK」データベースより)

幕末の混乱の中で皇位に就いた一六歳の少年は、いかにして「建国の父祖」の一員へと成長したか。京都を離れて江戸城跡に新宮殿を構え、近代憲法にその存在を規定された天皇の政治への意思とは。神道の主宰者にして「欧化」の象徴であり、巡幸と御真影でその姿を見せ続け、国民国家の形成とともに「万国対峙」を追求した「我らの大帝」の時代を描く。

登録情報

  • 単行本: 398ページ
  • 出版社: 講談社 (2011/7/29)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062807378
  • ISBN-13: 978-4062807371
  • 発売日: 2011/7/29
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.4 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 内容はまずまず面白い。明治天皇の成長と国家の発展の
相互作用の理解に得るところがある。

 ただし、この著者の日本語は、形容詞、形容句の掛かり
方が非常に分かりずらく、何か所も文意不明の箇所があり
そちらの方でストレスがたまる。

 たとえば157頁

 元田の自伝では、明治十三年の頃には、天皇から『機密
の顧問』に備えることを、大臣に認められたという。

 という文章は意味が分からない。認めたのは天皇なのか
大臣なのか。

 あるいは293頁

 日本は、樺太南部と遼東半島の租借権と東清鉄道南部
支線の長春旅順間を獲得した。

 という文章だが、

 「樺太南部と遼東半島」の租借権
 「樺太南部」と「遼東半島の租借権」

 のどちらとも読める。後者だと思うが、こうした例が
多くて疲れる。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
講談社の天皇の歴史第7巻がいよいよ幕末を経て明治に突入しました。一身にして二生を経た父孝明天皇と同様、明治帝もまた朝廷の奥に巣食う繁文縟礼と神人一体祭政一致の魑魅魍魎の混沌に浮沈しながら、薩長の指導者、元老の補弼に導かれながら、みずからを近代化・西洋化していく。

幼くして宮中の保守的な侍補や儒家、女官の影響下で軟弱に育った頑迷な少年が、西郷、大久保、長じては伊藤博文が描いたグランドデザインに基づいてその怠惰で放恣な性格を矯正し、鉄漿白粉袴束帯の和装から軍服をまとった帝国の指導者へと変身していく姿は感動的ですらある。

川村海軍相の落ち度に対して西瓜を投げつけて叱咤する大西郷の英姿を目に焼き付けた若き日の明治帝が西南戦争で落命したこの最後の武人を追慕して政務を一時拒絶する姿も涙ぐましい。
しかしのもとで政治的人間として成熟した明治帝は、明治憲法が規定する元首として、その掣肘の元で内閣と議会の三角関係の安定正常化に腐心し、これを生涯に亘って巧みに制御することに成功し、あわせて「明治の精神」を文字通り体現したといえるだろう。

彼が生涯につくった御製はなんと九万三〇三二首のおおきに達するそうだが、これは彼が覇王の主たる用務としての文雅の道に忠実であったのではなく、新たに課せられた政務への取り組みの慰謝と代償行為であったのではないだろうか。

しかし明治帝と明治憲法の父とも称すべき伊藤博文は統帥権の独立と日露開戦、国家神道の跳梁を許し、朝鮮併合にあえて反対しなかったことで昭和天皇下の大日本帝国崩壊の素地を用意していたともいえよう。
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