内容はまずまず面白い。明治天皇の成長と国家の発展の
相互作用の理解に得るところがある。
ただし、この著者の日本語は、形容詞、形容句の掛かり
方が非常に分かりずらく、何か所も文意不明の箇所があり
そちらの方でストレスがたまる。
たとえば157頁
元田の自伝では、明治十三年の頃には、天皇から『機密
の顧問』に備えることを、大臣に認められたという。
という文章は意味が分からない。認めたのは天皇なのか
大臣なのか。
あるいは293頁
日本は、樺太南部と遼東半島の租借権と東清鉄道南部
支線の長春旅順間を獲得した。
という文章だが、
「樺太南部と遼東半島」の租借権
「樺太南部」と「遼東半島の租借権」
のどちらとも読める。後者だと思うが、こうした例が
多くて疲れる。