「国民にどう響くか、よくよく考慮して、戦争を避けるがよい」
「伊藤・・・、戦地の将兵に、避暑があるか」
「伊東も山本も、辞職さえすれば一切の責任から免れることができるが・・・、天皇に辞職はないぞ」
「国民の声が聞こえる・・・岡沢!、国民の声が聞こえるぞ。天皇旗を出してつかわせ」
「岡沢ッ! この戦争は、絶ッ対に勝たねば・・・国民にすまぬぞッ!!」
なんといっても明治天皇。嵐寛寿郎のすばらしい演技によって、あの未曾有の大戦争にのぞんだ偉大な君主の苦悩が伝わってきます。天皇は「明治天皇紀」によって一挙一動まで詳細に記録が残っているそうですから、劇中のエピソードの多くが実話なのでしょう。
エキストラの数が半端ではなく、しかもその歩き方等もかつての帝国陸軍そのままです。出征シーン、奉天入城シーンだけでも見る価値あり。
また、随所に挿入される軍歌が、非常にいい味を出しています。出征シーンの「日本陸軍」、初瀬・八島沈没シーンの「海ゆかば」、乃木・ステッセル会見シーンの「水師営の会見」、日本海海戦シーンの「軍艦行進曲」「日本海軍」などなど・・・。びっくりするほど、映像とマッチしています。
日露モノの最高傑作にして、1300万人の日本人が劇場に足を運んだ超大作(人口が9000万だった時代にですよ!)。
必見。