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明治天皇〈上巻〉
 
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明治天皇〈上巻〉 [単行本]

ドナルド キーン , Donald Keene , 角地 幸男
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本史上、もっとも有名で謎の多い天皇―極東の小国を勃興へと導き、欧米列強に比肩する近代国家に押し上げた果断な指導者の実像を、日本研究の第一人者が詳細に描く記念碑的大作。

内容(「MARC」データベースより)

極東の小国を勃興へと導き、欧米列強に比肩する近代国家に押し上げた果断な指導者であり、日本史上もっとも有名で謎の多い明治天皇。その実像を日本研究の第一人者が詳細に描く大作。

登録情報

  • 単行本: 566ページ
  • 出版社: 新潮社 (2001/10/31)
  • ISBN-10: 4103317043
  • ISBN-13: 978-4103317043
  • 発売日: 2001/10/31
  • 商品の寸法: 21.8 x 15.8 x 3.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 136,787位 (本のベストセラーを見る)
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25 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
これまで私の持っていた明治イメージといえば司馬遼太郎または江藤淳によるものであった。この本はこれらに加えて新たな明治イメージを提供してくれた。それは決して性急なものではない。昔のアメ車、排気量6000ccで堂々と走るあの感覚がある。またアメリカ人ならでは感想が時折顔を出すのが興味深い。例えば、
第28章 功臣賊臣西郷隆盛より引用

同時に天皇は、西郷の心中を思いやった。西郷は長く側近として天皇に仕え、その性格は天皇のよく知るところだった。今や賊徒の烙印を押され、錦旗に刃向かう立場にあるとはいえ、西郷の心中は察して余りあるものがあった。天皇は、西郷を深く憐れんだ。木戸は、功臣を思う天皇の憐憫の情に深く感涙したという(*17)。

 これは、一片の美談に過ぎないように見えるかもしれない。しかし明治天皇が示した憐憫め情は、同じような状況に置かれた際にヨーロッパ人が示す態度に照らして見るならば、実に注目に値することだった。自分が信頼し贔屓にしていた男が反乱を企てていることを知った時、ヨーロッパの君主であれば恐らく男の忘恩行為に怒号を浴びせた違いない。男が反乱を決意するに到った心の痛みなど、君主の眼中にないことは言うまでもない。
(中略)

 同じことは、天皇の身近にいた木戸孝允のような人物たちについても言える。彼らは、(戦時にありがちなように)敵の指導者を裏切り者とか、忘恩の徒よばわりすることがなかった。木戸は西郷について、こう語っている。「隆盛は決して(後醍醐天皇に叛旗を翻した足利尊氏の如き姦悪にあらず、惜しいかな、識乏しくして時勢を知らず、一朝の怒を洩らすに己の長ずるところを以てして、身を亡ぼし又国を害するに至れるなり、隆盛の所業固より悪むべし、然れども政府亦反省せざるべからす)と。

この本の原書を取引先のアメリカ人にプレゼントすることにした。どんなコメントを交換できるかが楽しみである。

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16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
単なる学術書の域を越え、読んでいて面白い。

著者は「明治天皇を発見することである」と目的を記している。詳細な注釈を縦横に駆使しながら独自の論考を展開し、著者のその目的を見事に果たしている。司馬遼太郎の著述からのイメージ、そして子どもの頃ではあったが30年ほど前に話題になったテレビドラマでの明治天皇のイメージ、これらのおぼろげな私の明治天皇像は微妙に変更され、ぼけていたピントがかなり明確になる。

日本学の大家、つまり学者の大著述であるから、適切な表現ではないかも知れないが、映画を見ているような本でもある。それもドキュメンタリー手法に長けたイギリス映画(キーン氏は米国人であるが)を彷彿とさせる。

たとえば、本当に言いたいことのかなり前の部分でそのプロットとなるようなエピソードに軽く触れていたりする。このような手法が「読んで面白い」ことの要素なのだろうと思っている。

このレビューは参考になりましたか?
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
かなりボリュームがあり読むのに時間がかかるかな?
なんて思いながら手にとりましたが、なかなかどうして
面白く読めました。明治天皇を支柱にして展開してある
歴史考察としては、項により波がある気もするのですが
専門家でもないし一読者としては素直に楽しめました。
こちらの上下巻を読んだ後で同著者の「明治天皇を語る」
を読んでみてください。

「明治天皇」では割愛されている天皇個人のエピソードの
が話し言葉で語られており裏話的で楽しめました。

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