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○むら雲を吹く秋風にはれそめて1908年11月、奈良県で行なわれた陸軍大演習に出席した明治天皇が、奈良公園内の大本営に戻る汽車の中で詠んだ歌より。「三笠の山に出でし月かな」と続く。日清・日露の戦争に勝利しながら、厳しいストレスで健康を悪化させた天皇が、古代以来の風光を望む場所で、久しぶりの野外活動に解放感を味わう(本書410頁参照)。