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『明治天皇と日露大戦争』『天皇皇后と日清戦争』に続く新東宝「明治天皇三部作」の最終編。ここでは『明治天皇と日露大戦争』の1エピソードとして登場した乃木希典大将(林寛)に主軸を置き、かつて彼が西南の役で軍旗を西郷軍に奪われるという罪に問われながらも明治天皇(嵐寛寿郎)からとがめられなかった過去や、激戦長引く二百三高地の戦いで指揮官たる彼の更迭を訴える多くの声を明治天皇が一喝して退けたいきさつなど、さまざまな恩恵を受けた乃木が明治天皇崩御に際して妻ともども殉死を遂げるまでの、彼の皇室への畏敬の念が徹底した浪花節調で描かれている。それはまさに大衆が知る戦前の軍神としての乃木のイメージをノスタルジックに再出させたものでもあり、林寛の熱演はその期待に見事応えていた。監督は新東宝戦争映画の旗手であり、その後『大虐殺』などの秀作も残した小森白。(増當竜也)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
『明治天皇と日露大戦争』『天皇・皇后と日清戦争』に続く、天皇3部作の完結編。明治37年、明治天皇からロシアが築いた難攻不落の要塞・旅順を攻略するよう命を受けた乃木将軍は激戦地・二〇三高地へ向かう。大帝と乃木の35年間に及ぶ心の交流を綴る。