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明治三十七年のインテリジェンス外交――戦争をいかに終わらせるか (祥伝社新書198) (祥伝社新書 198)
 
 

明治三十七年のインテリジェンス外交――戦争をいかに終わらせるか (祥伝社新書198) (祥伝社新書 198) [新書]

前坂 俊之
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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明治三十七年のインテリジェンス外交――戦争をいかに終わらせるか (祥伝社新書198) (祥伝社新書 198) + 日露戦争 もう一つの戦い―アメリカ世論を動かした五人の英語名人 (祥伝社新書)
合計価格: ¥ 1,638

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商品の説明

内容紹介

日露戦争勃発。
米国を味方につけるために、
伊藤博文の命を受け、
一人の男が派遣された。
その男の名は、金子堅太郎。

金子は、巧みなスピーチ力で
アメリカ国民の世論を心をつかみ、
その交渉力と胆力で、
ルーズベルト大統領の講和斡旋を引き出した。
大統領に、新渡戸稲造の『武士道』を紹介したのも、金子である。

日露戦争を絶妙のタイミングに終わらせたのは、金子の「個人力」によるところが大きい。
最後は、個人対個人がとことん対話することだ。

金子堅太郎が示した外交の心得とは……
人と会う!
とことんしゃべる!
ねばる!
メディアを利用する!
相手国の民族性を知り尽くす!
……やれることは何でもやる!

100年前にこれだけのことをした日本人がいた。
日本人のインテリジェンス能力が劣っているわけでは決してない。


目次
(くわしい内容は、下方の「目次を見る」をクリックしてください)

序章 日本インテリジェンス外交の礎
・モルトケに弟子入りした日本人
・情報戦を制する海底ケーブル

第一章 特使・金子堅太郎、米国へ
・金子とルーズベルト大統領
・成功、不成功などは眼中にない

第二章 米国人は日本とロシアをどのように見ていたか
・「日本を勝たせなければならない」
・真に頼るところのものは、その国の友

第三章 武士道と黄禍(こうか)論
・この戦争で滅びても構わない
・日本が勝っても、誇ってはならない
・黙っていれば承諾したもの――反論せよ

第四章 正義と勝利
・文明の原則は正義である
・日本海軍大勝利に、米国中が狂喜雀躍

第五章 講和に奔走するルーズベルト大統領
・ルーズベルトの講和工作始まる――樺太占領まで提案
・日本はアジアの盟主になるべき

第六章 外交の勝利者
・その国の外交インテリジェンスが試される講和談判
・日本人が撃破したのは、ロシアの愚劣きわまる政治体制

終章 外交は誰のものか
・世論と新聞を味方につけよ
・「金欲しさに戦争をする日本」――ウィッテの仕掛けたワナに、小村がはまる

著者について

前坂俊之 まえさか・としゆき

1943年、岡山県生まれ。静岡県立大学国際関係学部名誉教授。ジャーナリスト。評論家。
毎日新聞社在職中、冤罪事件「八海(やかい)事件」を取材し、正木ひろし弁護士の知遇を得る。
冤罪・死刑問題、戦争とジャーナリズム、人物論など、近現代史全般に詳しい。
著書は、『日本死刑白書』『冤罪と誤判』『太平洋戦争と新聞』『メディアコントロール』
『傑作国策標語大全』『百寿者百話』『痛快無比! ニッポン超人図鑑』など多数。

登録情報

  • 新書: 304ページ
  • 出版社: 祥伝社 (2010/4/1)
  • ISBN-10: 4396111983
  • ISBN-13: 978-4396111984
  • 発売日: 2010/4/1
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
前書きにあるように「本書は、日露戦争開戦決定後すぐに、米国に派遣され、米国世論を味方につけた金子堅太郎の外交工作の全容に迫ったものである。」この本は昭和4年に出版された金子自身の「日露戦役秘話」という本を読みやすくしたものであり、それに周辺事情の解説や、日露戦争後のポーツマス講和条約の交渉の相手方、ウィッテの「ウィッテ伯回想録―日露戦争と露西亜革命」の内容を合わせて紹介したものである。
あまり知られていない、金子の活躍などを紹介することにより、外交の本質を論じようとしたものである。日露戦争が単なる武力だけでなく、本書に紹介されたような外交活動や、無線電信や火薬の開発など技術開発活動、後方撹乱活動、高橋是清らによる資金調達活動などに支えられた戦争であったこと、そしてそれらの活動がうまく欧米各国の思惑と一致したことから、大国、露西亜を相手として一定の成果を得ることが出来たのだ、ということがよく理解できる。
この本で著者は「日本は武力で勝って、外交で負けた」とポーツマス講和条約を評価している。
その裏付けとしてウィッテ回想録中から「日本政府は大負けに負けて償金は放棄しても、樺太全部はよこすがいい、と出てくるのではないか―内心では不安と怖れで、前夜も眠れなかった」
という部分を上げて、本当は樺太は全部とれたのだ、と主張している。しかしほんとうにそうか?ロシア皇帝は妥協したか?万が一戦争継続となった場合、継戦能力が失われていた日本は経済的に破たんしたであろう。そうしたリスクを冒すことは出来なかった、そう判断したのは外交当局ではなく明治政府であったろう。だから必ずしも、外交で負けたとは言えないのではなかろうか。ルーズベルト自身も、日本の戦闘能力がギリギリまで使われてしまっていた事は知らなかったはずであり、日本政府の判断はやむを得なかった、と思う。全てを外交に責めを負わせるのは酷というものであるように思う。

この本は全体の7〜8割が他書の紹介である。よく読めばどこからどこまでが他書の内容なのか、解るようにはなっているが、読み飛ばしてゆくと、どの程度手が加えられているのか、原文に忠実なのか、よくわからなかった。多分は原文そのままなのであろう。もしそうであれば、むしろ、金子の本の現代語訳であることを明示して、それに解説として著者の見解を記すほうがよかったのではなかろうか。なにか釈然としない作りの本である。すこし気になった。
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By UKIUKI
形式:新書
 全体で280頁のうち、170頁が金子堅太郎の「日露戦役秘録」からの(現代語化)引用、30頁近くがウィッテ(帝政ロシアの大政治家にして日露講和会議の全権)の「ウィッテ伯回想録−日露戦争と露西亜革命」からの(現代語化)引用、という奇妙な作りであるが、両者とも偉大な人物の著作であって、入手困難または高額であり、このような形で読めるようにしていただいたことはありがたい。題名は「抄録 日露戦役秘録」(金子堅太郎)とした方が正直だったかもしれないが、そうすると新書にならないし読者が減るでしょうから仕方ない。
 金子が日露戦争開戦決定の御前会議の夜に伊藤博文に呼び出され、戦争が長引くことを予想し、アメリカに和平調停者になってもらうよう、大統領セオドア・ルーズヴェルトやアメリカ世論に働きかけ誘導するため渡米してくれと頼まれ、とても成功は覚束ないからと断ろうとするが、伊藤から「いざというときはこの伊藤がみずから士卒に伍して鉄砲をかついでロシア軍を防ぐ決心をしている。成功、不成功は眼中にないから、ただ君があらん限りの力を尽くして、米国人が同情を寄せるようにやってくれ」と言われて引き受けるところはしびれる。著者の意見はまあ取り立ててどうこういう程のレベルではない。
 それにしてもウェンデルホームズjrに師事し、ハードで学んだた学識とセオドア・ルーズベルトなどとの交情を生かした金子の活躍は驚嘆に値する。興味を持った人は金子の「憲法制定と欧米人の評論」を是非読んでほしい。4,000円程度で手に入るし、明治憲法制定者たちがいかに活き活きとかつ真剣に憲法制定に取り組んでいたか、いかにアメリカ憲法や英国(憲法学やバーク)の影響を受けていたかを知ることができる。ハーバート・スペンサーやホームズjrなどの明治憲法評価(ほぼ絶賛)も読むことができる。
 
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2 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
日露戦争の講和交渉の大失敗、その反省もなく、その後にほとんど、生かせなかった日本。
今こそ、再度失敗しないために、日本人は、このことを知るべきである。
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