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明治・大正・昭和政界秘史 (講談社学術文庫 (619))
 
 

明治・大正・昭和政界秘史 (講談社学術文庫 (619)) [文庫]

若槻 礼次郎
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

著者紹介

慶応2年(1866)島根県生まれ、明治25年東京帝国大学仏法科卒業。大正元年第三次桂内閣成立と共に大蔵大臣就任、以後、第二次大隈内閣の大蔵大臣、加藤内閣の内務大臣を歴任。大正15年第一次若槻内閣、次いで昭和6年民政党総裁、第二次若槻内閣を成立。「国体護持の終戦」に尽くす。昭和24年11月20日没。


登録情報

  • 文庫: 492ページ
  • 出版社: 講談社 (1983/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 406158619X
  • ISBN-13: 978-4061586192
  • 発売日: 1983/10
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 66,695位 (本のベストセラーを見る)
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19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
はっきり言って、戦前の政治家の中で若槻礼次郎の存在感はかなり薄いと思う。政策や人間的魅力で注目を浴びることはなく、かと言って「帝国日本の悪の象徴」といったイメージで糾弾されるわけでもない。だがこの本の存在を軽く見てはもったいない。そもそも日本では、功成り名を遂げた政治家が後世の評価にも耐えるだけの資料的価値を持つ回顧録を執筆する伝統が、残念ながら存在しない。その中にあって戦前二度にわたり政党内閣を率い、その後は重臣として一定の重きをなしたこの人物による回顧録は、やはり貴重な資産だからだ。

島根の下級武士の家に生まれ困窮から中学を中退、一時は代用教員も勤めた若槻が、その後東京帝大・大蔵省を経て政党政治家に転進、ついに宰相の地位にまでのぼりつめてしまうというストーリーは、それ自体明治の立身出世主義の体現として面白い。政治史との絡みで特に興味深いのは、南満洲鉄道株式会社設立の経緯・桂太郎渡欧の狙い・第三次桂内閣総辞職の舞台裏・ロンドン軍縮会議の様子などについてそれぞれ回顧した部分だろうか。
解説で伊藤隆氏が指摘するように、若槻の文章は抽象性を排し実際的で飄々としたものなので非常に読みやすい。自らの若い頃についても衒うことなく若干のユーモアも漂わせながら率直に書き綴っていることに、多くの人が好感を持つのではないだろうか。ただ一方で、若槻は朝鮮統治や対外戦争がもった意味についてはほとんど無頓着なように見える。これを伊藤氏のように「戦後の価値観で戦前を見ようとしていない」と好意的に捉えるべきなのか、議論の分かれる点だろうが、とりあえずまずは多くの方に一読して頂きたい一冊。ちなみに内容の多くは、1949年から翌年にかけ、最晩年の若槻が雑誌に連載した文章が元になっている。

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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
興味深い 2008/3/16
形式:文庫|Amazonが確認した購入
第一次世界大戦のころを読んでみた。
いろいろと知らないことが書いてあった。
清浦内閣が組閣に失敗したのは、海軍大臣を得られなかったからだ・・・。
また、大隈内閣の内側からの記述が興味深い。
加藤高明外務大臣と、参戦の経緯。
21か条と元老とのやりとり。
大浦事件についての身内からの描写等々。
座右において時々参照したい本だ。
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14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 若槻礼次郎といえば高校で、日本史を専攻した人ぐらいしか知らないだろう。しかし彼は、二度にわたり内閣総理大臣を務めた経歴を持つ。当時、超一流の政治家だった。そして彼によって書かれた本書もまた超一流の歴史資料である。あるいは純粋にサブタイトルにならい、回顧録ということもできる。要するに、どちらにとることもできるということは、それだけ若槻がすごい政治家ということの裏返しととれる。
 「ばんざい」の由来から始まって、大隈重信、原敬、桂太郎、西園寺公望、浜口雄幸、吉田茂、鳩山一郎、近衛文麿、東条英機など。本書に出てくる人物は聞いたことはある人ばかりなのだが、肝心の若槻がもっともマイナーである。そういうちょっと影がうすい。しかし、超一流の政治家である彼の残した本書は、歴史の舞台裏を若槻が冷静に書いたまさに秘史録である。
 戦前からのえらい人にしては珍しいことに、文体も現代的で非常に読みやすい。
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