一読していただければわかりますが、まあ庶民から見たら考えられないような環境で、明治の
お嬢様は生活しています。しかし、広大な御屋敷住まいとは裏腹に、非常に窮屈な環境でもあ
ったようで、将来の身の振りまで決められてしまうような生活が幸せであったかどうかは、当
人しかわかりません。
ものの価値観も考え方も異なる時代に思いを馳せる、そんな材料を多角的に提供してくれる、
実に興味深い書籍です。お嬢様の財政状況から食事、ほとんど実用性を考慮していないので
はないかと思われるほどの数字が並ぶ屋敷の様子など、お嬢様の生活がわかりやすく解説され
ています。個人的には当時の婦人誌などに登場するお嬢様の様子が興味深い。庶民がお金持ち
に良くも悪くも関心を持つのは、いつの時代も変わらないのだな、と。
非常に読みやすい本なので、お薦めですよ。