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明智光秀―正統を護った武将
 
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明智光秀―正統を護った武将 [単行本]

井尻 千男
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

なぜ光秀は「本能寺の変」を起こしたのか?永遠の逆賊、明智光秀像を覆す渾身のメタフィジカル・ヒストリー。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

井尻 千男
昭和13年(1938)山梨県生まれ。立教大学卒業、日本経済新聞社入社(1962)。コラムニストとして活躍するかたわら社会評論を数多く執筆して注目される。平成9年(1997)春、同社を退社し、拓殖大学日本文化研究所長に就任。「昭和精神史」と「都市社会学」を講じて平成22年(2010)春、同大学を退職。現在、同研究所顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 319ページ
  • 出版社: 海竜社 (2010/06)
  • ISBN-10: 475931136X
  • ISBN-13: 978-4759311365
  • 発売日: 2010/06
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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22 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 著者のswan songともいうべき作品か?, 2010/6/16
By 
recluse - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 明智光秀―正統を護った武将 (単行本)
信長への現代の基準からの高い評価はいつも疑問でした。それらは、どうも余りにも功利的で第三者的で歴史的な現実感がないのです。その疑問に見事に答えてくれたのがこの作品です。ここでは織田信長のニヒリストとしての存在が多面的に解き明かされます。比叡山の焼き討ちや幕府を開かなかったことなどが見事に位置づけられます。そしてその対極として、古今集や太平記等の歴史的な流れに位置づけられるのが光秀というわけです。ただし歴史的な資料は何も物語ってくれません。そこでは歴史的な資料に「書かれなかったこと」へのsympathetic earが要求されます。「書かれていないこと」、「なぜ書かれなかったのか」、そして「ではおそらくいったい何が語られたのであろうか」、についての歴史的な想像力が要求されます。これは現実的な想像力なのか、それとも著者の価値観に基づく幻想の無責任な飛躍なのか、これは専門家の抑制の効いたコメントが聞きたいところです。著者は明らかに光秀という存在にいくつもの現代的な問題に伴う論点を投影しています。最後の、著者による安土城、坂本、そして本能寺の跡の訪問とそこで見出した歴史の消去は重いメッセージ(記憶は必ず特定の場所とつながっている)です。
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20 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 いま、「警世の書」として読みたい, 2010/7/18
By 
それから - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: 明智光秀―正統を護った武将 (単行本)
「本能寺の変」については、特別興味があった訳ではないが、今までに何度、読んだことだろうか? 初めは小学生の頃、タイトルは忘れたが、古本屋で買った(恐らく戦前の)「秀吉」についての本であった。「本能寺の変」を知って秀吉は即座に中国攻めから兵を返して光秀を討った。敗残の光秀は百姓兵に惨めに討たれ、秀吉は信長の後継者に納まったといったものであった。妙にまだ覚えている。その後も司馬遼太郎「国盗り物語」(井尻氏はあまりお好きではないようであるが)、津本陽「下天は夢か」などでこの辺の経緯を読んだが、余り深く考えたことはなかった。ただ、司馬遼太郎「国盗り物語」には光秀が細川藤孝と室町幕府の復興を求めて信長に近づいたとの記述があったと記憶しているが、それほど重大には受け止めてはいなかった。

確かに客観的に見て「本能寺の変」後の光秀の成算はなかった。著者はここで「本能寺の変」を「テロリズム」(ここでいう「テロリズム」とは無差別に攻撃した9.11のようなものではない)として捉えるか、「クーデター」として捉えるかを読者に問う。
光秀という正統保守の立場に立てば、皇室そして国体を破壊しようとする信長の行為は許せない。「本能寺の変」をクーデターと捉えれば失敗であるが、「テロリズム」として捉えれば目的を達した。少なくともこの結果、我が国の国体は護られた。

念のため、手元にある朝尾直弘「大系 日本の歴史 8天下一統」(小学館)の記述を読み返してみた。近世を切り開いたとする信長の評価は高いが、「本能寺の変」に関しては、光秀の評価あるいは理解がほとんど感じられない。
いま、戦後60余年を迎えて、我が国の国体というものが揺らいでいる。もう一度、光秀のこと、またその時代のことを再度、想い考え「警世の書」として多くの人にこの本を読んでもらいたい。
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16 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 その国の国家間観・宗教観がわからねば、歴史は理解できない 絶対お勧めの1冊, 2010/12/22
レビュー対象商品: 明智光秀―正統を護った武将 (単行本)
驚いた。最後まで一気に読んだ。終盤は小説のクライマックスを読むがごとく、光秀が報われてほしいと祈りながら読みました。
私は井沢元彦先生の作品が好きで、史料から行間を読み取る事が必要なのだという事は、一応知識としては知っていました。
そうでありながら、それを知ってから10年も、光秀の事を世間で言われるように「怨恨」「野望」「狂った」等としか考えることはありませんでした。
明智光秀の史跡(坂本城址)等にも足を運んだことがありますが、光秀の行いについて、当時は全く露にも思わず・・。
なんと愚鈍なのだろうと後悔しきりです。

光秀を英雄に仕立てているのではと最初は勘繰りましたが、状況証拠はバッチリ揃っています。
歴史好きな人は絶対に絶対にお勧めです。
小説ではありませんが、最後はハンカチが必要かもです。
目からうろこが落ちるとはこの事だと思いました。
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