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21 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
マーケッター必読の書,
By Ray (東京都渋谷区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045) (新書)
これまでの「広告は死んだ、これからはネットだ!」的な本は、ともすると既存のメディアの凋落を笑い、ネットでの展開を解決法とするような内容を、ネットに偏りながら、難しい技術用語を並べて解説したものが多かった。しかし、この本は、さにあらず。ネットの登場によって、何が変わったかと言えば、消費者が(企業の)「ターゲット」ではなく、一緒にブランドを作る「パートナー」となったというのは、まさにその通りだと思う。そのパートナーに接触するためには、消費者本位でコンタクト・ポイント、ひいては最適なメディアを洗い出すのが大切であり、最初から「テレビと雑誌とネットで」とか決め打ちしてコミュニケーションを作成するのは、全くナンセンスであるということは、安易にそういう道に進みやすいクライアント側に対する痛烈なメッセージにもなっている。 「AIDMA」に代わるという「AISAS」が万能ではない(適切である場合と無い場合がある)というポイントは、まさにその通りであり、「今からはネットの時代!」などと偏った意見を言う代理店やマーケティング担当者への皮肉ともとれた。他にも、このスピードの早い現在でこそ、一発短気勝負ではなく、三年くらいのコミュニケーションを考えておくべき、とか、本当に必要なのは商品理解の前に消費者理解であるとか、ごく当たり前だけど、実践されていないポイントも挙げられている。 今現在の広告の課題と方向性を、とてもわかりやすく平易な言葉で、とても簡潔に、しかもトータルなコミュニケーションの観点からか頼りなく客観的にまとめられた名著だと思うし、個人的に「スラムダンク 1億冊感謝記念広告」の裏舞台が入っていたので、☆は5つ。「戦略PR」と合わせて、広告業にいる人はもちろん、マーケティングやキャンペーン、コミュニケーション等を仕事にしているような人たちは必読(コミュニケーションの下地作りが「戦略PR」、実際のコミュニケーションが「明日の広告」)。また、読むだけではなく、ここから何を実践に移すべきなのか、誰もが真剣に考えたら、日本のマーケティング・リテラシーは格段に上がる、と思う。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
コミュニケーションデザインが重要,
By starbooks design japan (東京都豊島区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045) (新書)
フェイスブックを通じて、初めてこの著者のことを知る。東北大震災の直後に立ち上がったサイト「助け合いジャパン」を作った方である。地震直後、私を含め、多くの人が自分自身の安全に対する不安と、被災地への同情の思いで溢れていた時に、いち早く、この方の意見がフェイスブックに書き込まれ、震災後の復興が長くなること、阪神大震災の時の教訓を生かし、被災地の方たちの迷惑にならないような支援のやり方が至急であることなどが、書き込まれていた。あれを見て、我に返った人も多かったのではないか。ご本人が阪神大震災を経験していることもあって、今、何が一番必要とされているかを、よく理解されているのだ。この本は、過去、現在、未来の効果的な広告、コミュニケーションデザインの重要性についてのコラムである。3年前に書かれたものだが、一言でいえば「消費者本位にコミュニケーションデザインをする」ことをやっていけば、どんなにメディアが変わろうと大丈夫だということだ。今回の、被災者の立場に立った、有効なサイトの迅速な立ち上げも「消費者本位にコミュニケーションデザインをする」ことと、なんら変わらない。本の中でも、成功例がいくつか上げられていたが、また一つ、大きな成功例が加わわるのではないのだろうか。サイトが、1人でも多くの方の助けになることを祈る。
20 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
クリエイティブの重要性,
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レビュー対象商品: 明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045) (新書)
我々はもはやもてなくなっているという自覚のもと、ラブレターを渡す相手のことを真剣に観察し、本当に相手が喜ぶことを見極めて内容と組み立てと渡し方を吟味してラブレターを書かなければいけない。・・・という第1章から第4章までの展開はわかりやすく説得力がある。 特にわかりやすく書いているところが特筆すべきだと思う。文才があるのだろうし、本来は難しいことをわかりやすく伝えるのって地頭がいいのだろう。(地頭がいいっていう陳腐な言い回ししかできない私とは大違いである) 第5章のスラムダンクのキャンペーンの事例紹介は感動的。ステークホルダー皆が幸せになるWin-Winの理想的な姿を見せてもらった気がする。 最後の第7章はとにかく消費者のために、というしめくくり。お客様志向の重要性が言われて久しいが、広告だって結局はそこに行き着くということか。 で、やっかいなのが第6章のクリエイティブの重要性。この本の論旨の流れからは明らかに浮いているというか、違う文脈が流れ込んでいるような印象を持った。 でも、読み終えた後にふと気が付く。 お客様志向っていう姿勢だけじゃだめにきまってるじゃん。ラブレターの内容が斬新で読み手の心を動かすものでないと駄目なのは昔も今も同じ。 広告に限らない。 お客様のためを思っているだけじゃ意味がない。 提案する内容、提供する製品・サービスがすぐれていないと駄目なんだ。 という、あたりまえのお話ですが、佐藤さんは親切にもそのことも忘れないように釘を刺してくれているんですね。 少なくとも私はそのように考えました。
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