正直、ここまで付き合ったのは惰性に近いものがありました。
連載当初の頃の勢いは中盤以降絶えて久しく、作者自身がひきだし不足で苦しんでいる様が目に見えるよう。
結局のところ、路線は人情物というかハートフルコメディというか、そういう方向性で固まっていったのですが…
続けていくうちにお涙ちょうだいパターンを使い果たしてしまって、どんどん苦しくなっていった感じです。
「きっとここは感動的なシーンなんだろうけど、なんか心に響かないなあ」というのが途中からの正直な感想。
そういった手札不足の苦し紛れに色んなテコ入れ…
たとえば、不良と次女の意味不明なフラグなど、色んな要素をつぎ込んでいったようでしたが、上手く活かすこともできず、宙ぶらりんのまま進行。
主人公とヒロインを中心に無駄に拡大していく恋愛絵図も、範囲が広がるだけで内容的な変化に乏しく、中盤以降はマンネリ感が漂いました。
また、なにか事件が発生しても、「サムライが自己犠牲で小さな傷とか負いつつも、最後は感動的な台詞と必殺技で何とかしちゃうだろうな」という安心感があるのは良かったですが、それが逆に緊張感の欠如と飽きを生む要因であったのも事実。
もっとこう、読者をぐっと引きつける魅力的な複線、簡単に新キャラに逃げずキャラクターを大切に掘り下げ、その中から展開されていく面白さがあれば、全体的なクオリティも上がったと思います。
素材や路線自体は悪くなかったのに少し残念。