エレカシの、歌メロ重視のポップ路線における到達点。音楽性を一変させた前作「ココロに花を」はこの路線においてほぼ完璧な作品だと思ったけど、本作ではそれをさらに上回ってきました。この時期の宮本さんには、何か乗り移ってたんでしょうか。
このアルバムにはブレイクのきっかけとなった大ヒット曲11「今宵の月のように」が収録されてるのですが、3「風に吹かれて」もそれに匹敵するような名曲です。これまで多数のCMやキャンペーンソングにも起用され、カバーもされてます。
叙情性では5「昔の侍」が最高。大らかなメロディーの歌いだしから、劇的に盛り上がっていく展開が鳥肌もの。ストリングスも効果的です。
他にも、1「明日に向かって走れ」、2「戦う男」、8「赤い薔薇」、10「恋人よ」といったA級の曲が、ずらっと並んでいます。2はエッジの効いたギターリフ主導のハードな曲で、強い存在感を放っています。
上記以外の曲にしても水準は軽くクリアしており、間に合わせの曲はどこにも見当たりません。ポップ過ぎるということもないと思う。