中国に関する本は数多くあるが、「データだけを基にして実際に現場を見ていないと思えるもの」や「発展した一部の都市しか見ていないもの」が少なくないと著者は言う。その指摘の通り、本書には著者が赴いた雲南省で体験した、時に深刻で時にユーモラスなやり取りが多数紹介されている。例えば、中国人の社員たちの欠点として、ある日突然仕事に理不尽な言いがかりをつけたり、ボイコットのような「幼稚な行動」を取ったりすることを挙げる。その原因を著者なりに分析し、反日教育や中華思想だけでなく、一人っ子政策や言論弾圧が彼らのそうした行動に影響を与えていると指摘する。
著者は帰国後の現在もユニークな「中国研究」を継続しており、インターネット上のブログ「中華的生活『多少銭?』」で発表し、人気を博している。著者名から容易に検索できるので、覗いてみるのもいいだろう。
(日経ビジネス 2006/12/25 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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