天晴れだ!!
「昇れる太陽」、文句なしに名盤である。
初っ端からブルージーなギターとシャウトを響かせる「Sky is blue」で、前作同様勢いのある幕開け。爽やかな「新しい季節へキミと」を挟み、3曲目にはもう「絆」が来る。しかし、この落差ある流れに入ることで、シングルより聴きやすく素直に良いと感じられた。
そしてそんな名曲も前座に感じるほどに、圧倒的に王道な「ハナウタ」が本っ当に素晴らしい。メロディーはもちろん、「リッスントゥザミュージック」から続いてきたような前向きな詞も最高に泣ける。
ここまでは開けたアルバムになるだろうという予想通りであった。
しかし、「おかみさん」だ。まず「地元のダンナ」に並ぶ渋いネーミング。エレカシ文学の匂いがプンプンする独特の歌詞にハードなサウンド。真っすぐなエレカシが再びダークサイドを纏ったこの曲に、興奮を覚えずにいられない。
さらに「good morning」を彷彿させるアレンジの「ジョニーの彷徨」など、この辺の曲がエネルギーを内に向かわせ、聴き応えがグッと増している。メインだらけどころか、万人受けしないのではとさえ思えるほど、エレカシのロックがどーん!と鳴っている。
迫力のエンディング「桜の花、舞い上がる道を」まで、あっという間に聴かされた。一貫して宮本浩次の歌声には圧倒されっぱなしだった。
だが聴きやすかったという印象もない。中盤のダウナーな流れと前後半のポップな曲達とが打ち消し合う事無く、お互いを引き立てている。
聴いている間に太陽が昇り、やがて沈み、夜を越え再び昇ってきたような、いろんな景色を巡るドラマチックで濃い作品だった。
そしてエレカシはまだまだ行けると思える作品であった。いや、ハナからそんなことは分かっていたんだろうな。
改めて、参りました。