中学から高校に上がるにあたり英和辞書を買う(買い換える)という人にお勧めしたい。最近の傾向としてウィズダム(三省堂)やジーニアス(大修館)を推薦図書にしている高校も多いが、最近の中学生の英語学習状況から見て、高校1年生の段階でこの2つを使いこなすのは正直しんどい。(受験期になればようやくそのありがたみが分かるだろうけれども。)高校入学から大学受験まで使うことを考えると、これがちょうどよいと思う。
見出しの2色刷りと重要語の大きな活字等はこの辞書でなくとも定着しているが、この辞書ならではの工夫は、英米のネイティブスピーカーによる「こんなときにどう表現するか」というアンケート結果の提示。シチュエーションが違うと同じ意味でも使える表現と使えない表現が出てしまう日本人には分かりにくい部分をしっかりフォローしてくれている。そういう点では専門用語やスラングなどを調べる必要がないなら大人が日常使うのにもちょうどよい。
あと、口語表現と書き言葉の違いなどの例文が豊富なのも面白い。映画で出てくるフレーズを取り上げているのもユニークな試みだ。辞書の無味乾燥なイメージが一新され、英語はどちらかというと苦手と感じる高校生も、これなら辞書を見ることが少しは楽しく感じられるのではないだろうか。