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会議は、のっけから本題に突入する。テーマは吉越社長が用意したもので、それを即興的に取り上げ、担当者に矢継ぎ早に質問を浴びせていく。問題点は明確になるまで執拗に問い詰め、仕事の「デッドライン」を明確に引く。容赦ない叱りの言葉も飛ぶ。1時間半の間に、40ものテーマが決着をみる。
一見、トップダウンによる整然とした会議にも見えるが、開発と営業が対立したり、担当者が反論して食い下がったりなど、じつに活発である。そのプロセスが意思決定につながっている様子は非常に参考になる。
本書では、この会議の意義や効果を、4人の管理職と吉越社長へのインタビューからも検証している。社員がデッドラインを守って早めに仕事をする、経営がスピードアップする、トップと意識や情報が共有できる、部門間の壁がなくなる、社員教育になるなど、さまざまな指摘があり、吉越社長はそれを総括するように、会議による企業変革を語っている。
トップの手腕に負うところが多く、真似するのは難しい会議ではある。しかしこれは、だれが、何を、いつまでにやるかを明確にし、皆がそれを守るという当然のことが、果たしてできているかという厳しい問いを突きつけるだろう。(棚上 勉)
日経BP企画
16年連続増収増益を続けるトリンプ・インターナショナル・ジャパン。その躍進を支えるのは、吉越浩一郎社長が主導し、毎朝行う「MS(マーケティング&セールス)会議」だ。
著者は実際にMS会議に出席。スピード感、緊張感にあふれた会議の様子を紹介する。会議には約50人の役員、社員が集う。1時間~1時間半の間に直営店出店、新製品開発など40ほどのテーマについて「誰が、何を、いつまでに」対応するのかを明確にする。プレゼンテーションツールは使わず、生データをOHPで映し、吉越社長がその場で手書きのメモを書き込む。
早朝会議は事態を素早く察知し、即座に意思決定し、機敏に対応するトリンプ流「スピード経営」の源となっていることが納得できる。
(日経ビジネス 2004/01/26 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
出版社/著者からの内容紹介
16年連続増収増益を続ける女性下着メーカー、トリンプ・インターナショナル・ジャパン。
その好業績の秘密は、16年間、毎日、続けてきた早朝の会議にありました。
朝8時半から部長以上の幹部が集まるMS(マーケティング&セールス)会議は、1時間あまりで40もの案件を“即断即決”。しかも、MS会議は、経営方針を徹底し、日々の問題を即座に把握し、迅速な対応を図るだけでなく、社員のプレゼンテーション能力や論理的思考力を高める教育の場にもなっています。この早朝会議を軸にした地道な風土改革こそがトリンプのスピード経営と持続的な成長につながったのです。
気鋭の経営コンサルタントによる本書は、トリンプのMS会議を臨場感あふれるライブ形式で紹介。吉越浩一郎社長が作り上げた独自の議事進行スタイルや問題解決プロセスなどを分かりやすく解説し、会議と経営が一体化する異色の会議法、スピード経営の手法に迫りました。
企業のみならず、あらゆる組織で会議の進め方に悩むマネジャー、経営者におすすめいたします。
内容(「BOOK」データベースより)
内容(「MARC」データベースより)
著者について
1954年兵庫県出身。早稲田大学教育学部卒業、慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。中外製薬経営企画室、日本板硝子ビジネスブレインズなどを経て、経営コンサルタントとして独立。経営戦略から技術経営、人材開発までのコンサルティングに携わる。著書に『最強の「ジャパンモデル」』(共著、ダイヤモンド社)『経済学が面白いほどわかる本(マクロ経済編/マーケット論)』(中経出版)など。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1954年生まれ、兵庫県出身。早稲田大学教育学部卒業、慶応義塾大学大学院経営管理研究科修了。中外製薬株式会社経営企画室、日本板硝子ビジネスブレインズ株式会社等を経て、経営コンサルタントとして独立。民間企業、政府系独立行政法人等の経営戦略、組織変革、技術経営、人材開発などのコンサルティング業務に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)