以前は文庫で手軽に手に取れたのに、今はハードカバーで未見の人には読みづらくなったのが残念です。
それはともかく、この本、姉妹書の新約聖書物語に較べると、原点の聖書に現代の倫理観からみてあまりにもアンモラルな描写(近親相姦、同性愛、騙し討ち、ある民族の侵略の正当制を神学的に論証する等)が多いせいか、明らかに熱が入っていません。
例えば、アブラハムとイサクの項で「これ以後、人身御供はなくなったのだ」といった内容の文が記されていますが、私の知る限りでも、旧約聖書内でも、これ以後最低2度の人身御供があったはずです。
上記の点をふまえて、評価はやや低くしました。
でも、これ以外のもっと簡便な入門書で聖書を知り、もっと詳しくなりたいと思った方などにはいいのではないでしょうか。