最新の情報も良く含まれており、入門書としても十分の情報量だと思います。むしろ、気軽に読むというより腰を据えてゆっくり読みたくなる本です。巻末の参考文献紹介部分は特に日本語(あるいは訳)の文献を中心に紹介されているので非常に役に立ちます。私のような素人には書店にあふれる旧約関係の本のなかから、護教に走らず客観的で学問的な参考書を選ぶのはかなり至難の業ですので助かる資料です。
本書は護教に偏らず、学問的な見地から執筆されている部分に好感が持てます。ただ、そのような編集方針にもかかわらず、若干名の執筆者はかなり保守的なにおいがします。(神名YHWHを避けて主を多用するなど、他の筆者との差が歴然としていてどうも…)。経歴から僧職者であるようですが、もう少し学問的な書き方に徹していただきたかった気はします。
それでも、参考書として何度も読み返したい良書ではあります。