商品の説明
第30回(2008年) サントリー学芸賞・思想・歴史部門受賞
内容紹介
この本が対象とするのは、日本列島にヒトが初めて登場した旧石器時代から、人びとが定住を始めて多彩な土器や土偶が登場する縄文時代、稲作が盛んになって列島各地にさまざまな文化が花開く弥生時代を経て、世界的にも類を見ない大規模な古墳が集中してつくられる古墳時代に至る、4万年の日本列島の歩みです。
この4万年は、文字が存在しない、あるいはまだ十分に普及していない時期でした。この時期の社会は、土器や古墳など、ヒトがつくった「もの」が文字の代わりに重要な意味をもつ、文字以前の物質社会でした。そこでは、ヒトがつくる「もの」にさまざまなメッセージや意味が込められるとともに、今度はその「もの」がヒトの行動を規定するという面もありました。いわば、「もの」からヒトの心が見えてくる社会だったのです。
この本は、そうしたヒトと「もの」との双方向的な関係に着目する「認知考古学」という新しい方法論を用いて、4万年の日本列島の歩みを、考古資料という「もの」の分析から綴っています。たとえば縄文時代につくられた、火炎土器に代表される派手な装飾の土器の数々。これはただ当時の人びとの美的感覚を語るものではなく、当時の人びとが土器にそのような派手な装飾を加えなければならない、社会的な必要性があったからこそ生まれたものであり、その必要性とは何かと考えることで、当時の社会が見えてくるのです。
こうした視点から考古資料を見ていくことで、従来なかった、新しい列島像が描かれます。古墳についても、これまでの歴史学では「なぜ5世紀の日本列島にこのような巨大古墳がつくられたのか」という問いに明確な答えは出せませんでしたが、本書では、ある答えが提示されています。その答えが正しいかどうかは読んでご判断いただくとして、読者のみなさんの知的好奇心を刺激する1冊であることは間違いありません。
この4万年は、文字が存在しない、あるいはまだ十分に普及していない時期でした。この時期の社会は、土器や古墳など、ヒトがつくった「もの」が文字の代わりに重要な意味をもつ、文字以前の物質社会でした。そこでは、ヒトがつくる「もの」にさまざまなメッセージや意味が込められるとともに、今度はその「もの」がヒトの行動を規定するという面もありました。いわば、「もの」からヒトの心が見えてくる社会だったのです。
この本は、そうしたヒトと「もの」との双方向的な関係に着目する「認知考古学」という新しい方法論を用いて、4万年の日本列島の歩みを、考古資料という「もの」の分析から綴っています。たとえば縄文時代につくられた、火炎土器に代表される派手な装飾の土器の数々。これはただ当時の人びとの美的感覚を語るものではなく、当時の人びとが土器にそのような派手な装飾を加えなければならない、社会的な必要性があったからこそ生まれたものであり、その必要性とは何かと考えることで、当時の社会が見えてくるのです。
こうした視点から考古資料を見ていくことで、従来なかった、新しい列島像が描かれます。古墳についても、これまでの歴史学では「なぜ5世紀の日本列島にこのような巨大古墳がつくられたのか」という問いに明確な答えは出せませんでしたが、本書では、ある答えが提示されています。その答えが正しいかどうかは読んでご判断いただくとして、読者のみなさんの知的好奇心を刺激する1冊であることは間違いありません。
内容(「BOOK」データベースより)
四万年の歩みを一気に描く新しい列島史。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
松木 武彦
岡山大学文学部准教授。1961年愛媛県生まれ。大阪大学大学院文学部研究科博士課程修了。専攻は日本考古学。ヒトの心の現象の科学的な分析・説明による、科学としての歴史の再構築をめざしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
岡山大学文学部准教授。1961年愛媛県生まれ。大阪大学大学院文学部研究科博士課程修了。専攻は日本考古学。ヒトの心の現象の科学的な分析・説明による、科学としての歴史の再構築をめざしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)