甘い話を期待して購入。
期待通りです・・・甘い、甘い、とっても甘い話です。
だけど甘いだけの話ではなかったと思います。
他に良かったのは、和の情景描写や時代背景の設定がとっても情感あったところ。
正直、時代はいつか分からないんですけどね(笑)
ただ、話に描かれている様々な事を拾いあげると、多分明治頃ではないかな?と想像されます。
そんな不確かな想像でも十分楽しめるような、良い和の雰囲気があちこちに施されていました。
呉服問屋が舞台なのですが、着物って良いなと改めて認識出来るくらいに情緒があったんです。
そして二人の恋愛に関しても、良かったです。
あっまあまに旦那様が六花(りっか)を慈しんで、労って、愛して・・・もう疑心暗鬼になる事無いくらい。
六花も旦那様を尊敬して、尽くして、思いやって・・・と、二人の愛に迷いはありません。
そんな二人にもたらされた出来事・・・
・・・この事に関しては、ちゃんと伏線をひいてくれてるので、読者は安心しながら読めるでしょう。
後は旦那様がどんな風に甘やかしてくれるかを楽しむのみ。
そんな旦那様の、腹黒い程の用意周到な根回しや、先を見越した行動・・・
なのに六花に対するベッタベタな愛し方・・・(時には優しさを装ったズルイ愛し方)
ここら辺りが女心をくすぐるんでしょうね。
全て六花視点で書かれてますが、この旦那様の胸中が見えないところもまた美味しいお楽しみがあるんだと思います。
(・・・今回このレビューのタイトルは、旦那様のある時ある場面でのセリフです。
この優しさと傲慢さが合体した加減が、見事に旦那様を表していると思って使わせてもらいました。)
ストーリーを全体的にみると、そんなに凝ったストーリーじゃないかもしれません。
深く考えるストーリーでもないし、ベタといえばベタだし、驚く展開もありません。
だけどそこに、先にも書いた良い要素の数々とキャラの良さが加わる事で面白くなってるんだと思います。
しかし・・・六花の年齢や周囲の人々との交流を考えても、後半の出来事がちょっと上手くまとまりすぎ?
と思う部分もあるので・・・
☆は4つにしてますが、実際は☆4、5の気持ちです。