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日韓ナショナリズムの解体―「複数のアイデンティティ」を生きる思想
 
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日韓ナショナリズムの解体―「複数のアイデンティティ」を生きる思想 [単行本]

李 建志
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,310 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

日本で公式には使われなくなった「内地」ということばは、一体どのような場所を指すものなのか。これを読み解くことで日本ナショナリズムの構造の一端を示し、かつ韓国の領土観を満州や対馬(!)を韓国の領土の延長にあると考える「故地意識」から読み解くことで、その「民族」主義への批判を加えた。著者は「在日朝鮮人」といわれているエスニック・グループに属しているが、決して在日朝鮮人が「マジョリティを批判できる立場にいる」ということを当然視する視点をもっておらず、むしろ日韓双方のナショナリズムを同じ地平で批判しいている。これは、日本と韓国、右派と左派などといった二項対立的思考そのものへのメタ・レベルの批判だといえる。このことは、序章における「抵抗のナショナリズム」批判と、「複数のアイデンティティ」を宿命的に以て生まれてしまったいわゆる「ハーフ」の問題を通して明らかになる。小説の文章などを引用しつつ、わかりやすく論理的な展開になっている。

内容(「BOOK」データベースより)

日韓両国でのフィールドワークと文献渉猟により、マイノリティを“抱きしめて”切り取る、“無意識で善意のナショナリズム”の暴力を明らかにする。

登録情報

  • 単行本: 234ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2008/07)
  • ISBN-10: 4480842861
  • ISBN-13: 978-4480842862
  • 発売日: 2008/07
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 724,627位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
共感させられる部分も多かったのだが、一方で物足りなさも残った。おそらくその原因は、寛容の問題がほとんど論じられていない点にあると思う。マジョリティとマイノリティの共存を考えるなら、人間は異なる他者に対して、どこまで寛容でありうるのかという問題は不可避である。また、著者は「複数のアイデンティティ」の必要性を論じておられるが、単数にせよ、複数にせよ、何らかのアイデンティティを持つということは、他者との間に境界線を引くことでもある。そこでも境界線上でぶつかる異なる他者との関係が問題となってくる。そして、それはやはり、どこまで異なる者に寛容でありうるのかという問題に行き着くのである。しかし、残念ながら、著者の思索は、寛容の問題には及んでいない。とはいえ、「無意識で善意のナショナリズム」への批判など、随所に見られる、偽善的な社会運動やイデオロギーに対する批判は有益かつ痛快である。今後のさらなる著者の活躍に期待したい。
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形式:単行本
気付く人は気付いている。
国内外を問わず発生している出来事は、一人一人に降りかかっている
問題である。しかし気付くアンテナを持っていなければ、「自分にとっては
なかったこと」としてやりすごしてしまう。
自分のアンテナの感度を高め、社会をよりよく分かろうとし、小さな声にも
耳を澄ます、そんな姿勢の大切さに気付かせてくれる一冊。
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
韓国の対馬に対する領有権主張など、ショッキングな内容満載。著者である李建志氏の第一作目『朝鮮近代文学とナショナリズム−「抵抗のナショナリズム批判」』(作品社)同様、「抵抗のナショナリズム」という立場を利用してマジョリティを批判する議論を相対化し、それに待ったをかけるもの。テレビ番組やミステリなど、身近なものをたくさん引用しながら、「普通の日本人」だと考えているマジョリティの無意識にひそむマイノリティに対する暴力をえぐり出すお手並みは見事としかいいようがない。さらに、在日朝鮮人が韓国に行くと「在韓在日朝鮮人」になってしまい、やはり韓国でも「切り取られている」という現状を明らかにしながら、韓国人が「韓国人とはどういう人のことか」を規定している。いままでの韓国論でわかりにくく、見えづらかった部分がひらけてきたといっていい。さらに、マイノリティから安易に「感動」を得ることは同情の視線であり、相手を対等視していない証拠であることが論じられるにいたっては、(著者は実際マイノリティとして苦労しているだろうに)きびしい論理的な帰結とはいえ、苦しい立場をよくも選択したものだと思わされる。韓国のナショナリズムを批判するくだりでは、竹島=独島の日韓共有化を訴えるなど、朴裕河さんの『和解のために』ともリンクする部分が多い。「あとがき」には、チベット問題に触れ、右翼の中国バッシングとは違った次元で日本と韓国の双方に北京オリンピックへのボイコットを訴えるなど、一貫性のある論者だと思う。是非一読を!
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