本書は日銀総裁の白川方明氏へのスピリチュアルインタビューを
まとめたものである。スピリチュアルインタビューとは本人の
潜在意識にアクセスして本音を聞き出す手法である。
この中で白川総裁は、日経ヴェリタスでのインタビュー記事にも
触れているが、中身はさっぱり分からない。どうやら何もしない
ことが日銀としての仕事であるかのような発言をしている。
スピリチュアルインタビューでこのことがハッキリと裏付けられた
と言っていいだろう。今必要とされている政策は、量的緩和である。
それは日銀が国債の直接引き受けを行うことである。デフレギャップ
が20兆円あるのであれば、その分を引き受けてもインフレは起こら
ないのであるが、日経ヴェリタスの記事でもそれに対しては否定的な
回答をしている。まるで幸福実現党がしきりに唱えていることに対して
答えるように。きっとどこかで聞いているのだろう。
長年日銀はインフレファイターとしてインフレを抑え込むことばかりを
やってきた。80年代のバブル潰しなどはその最たる例である。
しかし、今の世の中はデフレである。デフレの時にインフレの心配を
すること自体がまるでなっていないのである。円高や不況の原因である
デフレを退治して緩やかなインフレにもっていくことが必要とされている
のである。言うまでもなくそれはインフレターゲットの導入である。
2〜3%程度のインフレなら心配はなく、景気もよくなってくるからだ。
既にアメリカではバーナンキFRB議長がインフレターゲットの導入を
決定していることからも、このことがいかに重要かが分かるだろう。
これらの政策を実行することが求められているにも関わらず、日銀は
ほとんど何もしようとはしておらず、これでは通貨の番人とは言い難い。
白川氏はマネタリズムで有名なノーベル賞学者のミルトン・フリードマン
に学んだはずなのだが、彼はフリードマンの理論を否定しているのである。
これでは到底通貨の番人が務まるはずもないだろう。従って日銀法を改正して
無能な日銀総裁は途中で罷免出来るようにすることが必要なのではないだろうか。
本書は本当に白川氏の本音を知るための貴重な本である。是非日銀総裁の
本心を知り、国民は騙されないようにしなければならないと考える。