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日銀はだれのものか
 
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日銀はだれのものか [単行本]

中原 伸之 , 藤井 良広
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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日銀はだれのものか
新日銀法が施行された1998年4月から2002年3月まで、日銀の最高意思決定機関である政策委員会の審議委員を務めた著者の回想録。政策委員会の中身は、議事録が10年後に公表されるまで明らかにしてはならないことになっているが、既に公表されている議事要旨の範囲内で、著者の思いや政策決定までの経緯を振り返る。

1998年当時、日本経済はデフレスパイラルに陥る瀬戸際に追い詰められていた。著者は審議委員に就任後まもなく金利引き下げを、その後ゼロ金利や、さらなる追加緩和策を提案。これらは少数意見として否決され続けるが、経済情勢のさらなる悪化で、後追い的に採用されていく。2000年8月、著者は強く反対したが、景気が上向いたとの判断でゼロ金利は解除される。ゼロ金利解除後、景気は反転。結局、追加緩和が必要となり、著者が主張してきた量的緩和策が採用されたという。本書では、こうした過程での政治家や日銀幹部とのやり取り、委員会内部の“票固め”の様子などが描かれる。

日銀のあり方についても考察する。政策委員会の構成、審議委員の選び方、人員削減などに言及する。また、政策運営で失敗しても責任を取らない現在の状況を是正するため、政府に総裁の罷免権を与えるべきと提言する。


(日経ビジネス 2006/07/17 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)

内容(「BOOK」データベースより)

金融政策決定の内側と日本経済の将来。政策転換で景気、為替、株価はどうなる。

登録情報

  • 単行本: 277ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2006/05)
  • ISBN-10: 4120037282
  • ISBN-13: 978-4120037283
  • 発売日: 2006/05
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
著者の中原氏を審議委員に推薦したのが現日銀総裁の福井氏だったとの回想があるが、これは二重の驚きを覚える。第一の驚きは、日銀プリンスである福井氏が、日銀にとってもっとも厄介な相手となる人物を推薦したという点である。第二に、審議委員は内閣によって任命されるが、やはり予想どおり日銀執行部が事実上決めているという点である。第一の点は、中原氏を甘く見過ぎたということだと推測でき、審議委員選択は日銀の都合で決めているというふうに読める。
中原氏の回想は、ひじょうに謙虚でマイルドな表現になっているが、2000年のゼロ金利政策解除を政府の議決延期請求権行使にも関わらず、それを反故にしたうえ決行し明らかに失敗したのに、誰も責任をとっていないことへのコメントには強い憤りが現れている。また、イギリスのファイナンシャルタイムズの記者が、中原氏に、アメリカの世界的経済学者が軒並み日銀の政策を批判し、アドバイスをしているのになぜ日銀は一切耳を貸そうとしないのか?というような質問をしたときに、戦前の開戦直前の政府や軍部に例えているところも言いえている。
中原氏の提言どおり、現行日銀法を改正し日銀の独立性の尊重と同時に自ら行った政策については結果責任を取らせるように、政府に総裁罷免権を持たせるということに同意せざるを得ない。世界的経済学者の意見や、政府の意見をも反故にし、それで独断専行して失敗しても一切責任を取らないということが独立性というなら、独立性など害悪以外の何物でもない。
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19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 政府からの独立性を謳った新・日銀法の下での日銀でその金融政策の枠組の見直しに大きな影響を与えた著者が、政策委員(意思決定機関メンバー)として過ごした日銀での4年間を振り返ります。日本経済はデフレに陥ったとの認識に立ち、著者はゼロ金利導入や量的緩和策など首尾一貫して金融緩和を提言。当初はことごとく少数意見として退けられますが、景気のさらなる悪化のため国内外からの圧力により、結局日銀は後追いで著者の意見を採用せざるを得なくなる様をビビッドに描き出します。
 このように前向きに金融政策を立てられぬ日銀とはどのような組織かが伺えるのも本書の収穫です。少数意見を軽んじ、事務方に忠実な政策委員にのみご注進に及ぶ事務方の偏った姿勢。欧米の中銀・学者からの心からするアドバイスに対してそっぽを向く独善的態度。そして現場や内部出身者を執行部が軽んじる一方で総裁・副総裁に求心力がない弛緩した内部管理体制。
 さすがに企業オーナー(旧東燃出身)だけあって、著者が折に触れ日銀行員と交流し励ましているところは一服の清涼感がありました。総裁罷免制などの組織改革に関する提言は、量的緩和解除時期尚早論と並んで耳を傾けるべきです。
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18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
第4の権力 2006/12/13
形式:単行本
マスコミは自分たちを「第4の権力」などと言うけど、それは単なる奢りで
本当は金融政策を行う「日銀」が第4の権力。(経済音痴でそういうこと知らないから著者だけが頑張ってるんだよ!)

三重野総裁以降、日本をデフレの渦に叩き落とした日銀の
政策担当者の政策決定顛末の回顧録。
ゼロ金利も量的緩和も提唱したのに無視され、解除に「時期尚早」と言っても無視された人物の
政策論と日銀の独立性をどう定義するかの持論は必見。
結局全て後手に回って大失敗なのはご存じの通り。
金利政策至上主義と独立性の曲解、責任を負わない構造。

現場を知り尽くした人間の目から日銀はどう見えるのかが面白い。
これだけ本質的にぼろくそに言われても、今日「金利は上げてもいい局面」と言う日銀。
「してもいい」でする政策なんかあるのか?
「しなければならない」か「すべきだ」でやるのが政策だろ。
要は著者の批判し続けた「影響を軽視し、金利政策への復帰で他国の中央銀行へのメンツを保つ」だけの政策。
著者の批判は未だ届いていないようだ。
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