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日輪の翼 (小学館文庫―中上健次選集)
 
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日輪の翼 (小学館文庫―中上健次選集) [文庫]

中上 健次
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

住み慣れた“路地”からの立ち退きを迫られた七人の老婆たちは、同じ路地出身の若者らが運転する冷凍トレーラーに乗って流浪の旅に出た。伊勢、諏訪、出羽、恐山、そして皇居へと至る道中で、御詠歌を唱え、神々との出会いに至福を分かち合う老婆と、女あさりに奔走し性の饗宴を繰り広げる若者たちの、珍妙無比な遍路行。"路地"の先に広がる遙遠なる旅に、人間の原初の輝きを生き生きと描き出した痛快傑作。解説・いとう せいこう。

内容(「BOOK」データベースより)

母なる土地熊野と訣別し、若者と老婆たちは冷凍トレーラーに乗って旅に出た―。高速道路を疾駆する車の中で老婆たちは御詠歌をとなえ、若者たちは旅の先々でひたする女あさりに励む。終着地は皇居前。彼らは何を探しもとめ、さまようのか?哄笑とエロティシズム、聖と俗を活き活きと描く“現代遍歴譚”。中上文学の代表作。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 406ページ
  • 出版社: 小学館 (1999/04)
  • ISBN-10: 4094026150
  • ISBN-13: 978-4094026153
  • 発売日: 1999/04
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 457,508位 (本のベストセラーを見る)
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 出口のないロードムービー, 2006/1/14
By 
レビュー対象商品: 日輪の翼 (小学館文庫―中上健次選集) (文庫)
中上健次の著書は、関西出身の私でも非常に読みにくい。いや、読みにくいのではなく、私の読解力が未熟なのだろう。本書は、氏の著作の中では独立した存在といえる。頻繁に出てくる「オカイサン」(お粥のこと)という言葉に、関西の中年女性が「モノ+サン」づけ、または「モノ+チャン」づけ、する傾向があったのを懐かしく思い出した。たとえば、アメ玉のことを「アメチャン」、稲荷ずしのことを「お稲荷サン」など。「オバ」たちを育んだ紀州(和歌山県)は、歴史上、都の置かれた京都・奈良に隣接している。しかし鬱蒼と茂った木々が陸上交通を阻み、断崖により商業港が発達することもなかった。ここは「フィニステール」いわゆる「地の果て」という言葉がぴったりと当てはまる稀有な場所である。オバ達が、路地から嫁いでいった娘を訪ねるところ、人間の悲しい性がある。金持ちに嫁ぎ、幸せに暮らしてると期待した娘は、日々の生活のため喫茶店で労働者に体を売って生計を立てていた。少し違うかもしれないが、映画でたとえるなら、小津監督の「東京物語」、マルチェロ・マストロヤンニ主演の「みんな元気?」あたりの「やるせなさ感」と共通している。これは、出口のない、いや溢れるエネルギ−のはけ口を知らない人間のロードムービーなのである
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16 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 繋がり, 2003/7/25
レビュー対象商品: 日輪の翼 (小学館文庫―中上健次選集) (文庫)
中上健次の作品の中でも、群を抜いておもしろい。
大型の冷凍トラックに7人の老婆を乗せて、2人の若者が日本国土をひた走る。物語として起承転結があるでなく、渦中の人間、そしてそれを取り巻く人間の口にする言葉、心の言葉、動き、視線が緻密に書き上げられている。
始まりも終わりも見事なまでにこざっぱりとしているのに、それなのに、ひどく濃い作品。

文体としては村上龍に近いかも。(ちょっとした「絡み」があるあたり)
登場人物のうちの誰の視点にも重点をおいていないし、通常の小説には描かれているはずの人間の心理、動向の原因など、そういったものは、ほぼ皆無に近いほど、書かれていない。
それなのに、ちゃんと物語になっていて、読んでいる間中胸が熱いような、痛いような、切ないような……。

おばあちゃん子の人ならまず間違いなく泣いてしまうでしょうね。

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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 日本文学史上最高のロードムービー, 2007/11/23
レビュー対象商品: 日輪の翼 (小学館文庫―中上健次選集) (文庫)
中上作品の磁場となっていた「路地」。
そこから解き放たれたものたちの道中は、他の作品とは異なる面白さがありました。

小説なのでムービーではないのですか、他の言い回しがわからないのであしからず。
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