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日蝕 (新潮文庫)
 
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日蝕 (新潮文庫) [文庫]

平野 啓一郎
5つ星のうち 2.9  レビューをすべて見る (50件のカスタマーレビュー)

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第120回(平成10年度下半期) 芥川賞受賞

内容(「BOOK」データベースより)

現代が喪失した「聖性」に文学はどこまで肉薄できるのか。舞台は異端信仰の嵐が吹き荒れる十五世紀末フランス。賢者の石の創生を目指す錬金術師との出会いが、神学僧を異界に導く。洞窟に潜む両性具有者、魔女焚刑の只中に生じた秘蹟、めくるめく霊肉一致の瞬間。華麗な文体と壮大な文学的探求で「三島由紀夫の再来」と評され、芥川賞を史上最年少で獲得した記念碑的デビュー作品。

登録情報

  • 文庫: 212ページ
  • 出版社: 新潮社 (2002/01)
  • ISBN-10: 4101290318
  • ISBN-13: 978-4101290317
  • 発売日: 2002/01
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.9  レビューをすべて見る (50件のカスタマーレビュー)
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44 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 嫌いではないけど、ぎこちない話, 2005/6/24
レビュー対象商品: 日蝕 (新潮文庫) (文庫)
他のレヴューでみなさんがおっしゃっていることですが、この方の文章はそんなにうまくないです。あくまでも「擬」古的。三島の擬古文とも天と地との差です。うがった見方をすれば、現代的な日本語が下手だからわざとそれっぽい表現でごまかしているのかもしれない。
ストーリーはすごくコンセプチュアルです。多分バタイユとか好きな人なんじゃないでしょうか。最近の芥川賞作家のなんとかひとみさんの作品よりはよっぽどバタイユ的です。僕の推測ですが、この人は小説を書く上で思想から入っているのではないでしょうか。なんでも思想に合わせるから、ストーリーの展開がほとんど力技になって、背景やら文章表現にもアラが出る。そのせいでなんだか物語に入っていけないような感じ。言わば読み心地が悪い。この感覚、何かに似てるなあ、と思ったら、ラース・フォン・トリアーの映画を観ているときの感覚と同じでした。内容は全然違いますけれど。
要するに、色んな意味でぎこちない。普段思想や純文学に触れない人には単にとっつきにくいだけの作品であり、思想や文章のエキスパートからすると物足りないし、鼻に付く。

但し、何を言っても現代の若手の作家の中では悪くないと思います。きっと頭の良い人なんだろうし。芥川賞は早すぎたと思いますけどね。三島ほどの美文は書けなくとも、ずっと小説を書き続ければ、十年後には真っ当な芥川賞作家になっているのではないでしょうか。一皮向けるとホームランを打ちそうなタイプなので、真摯に小説を書き続けて欲しいし、この先を追っていくのは面白い作家だと思います。

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14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 処女作, 2005/12/18
レビュー対象商品: 日蝕 (新潮文庫) (文庫)
平野啓一郎は決して泉鏡花のエピゴーネンなどではない。そう言う人がいたならば、私には鏡花を馬鹿にしているようにしか思えない。鏡花のイメージの絢爛さや、どこにどう繋がっているのか分からなくなるような美文は平野には見られない。まあ、漢字の使用は少し似ているかもしないが、『康煕字典』を使って漢字の使い方を練っていた鏡花には遠く及ばない。また、「三島の再来」というのも言い過ぎだろう。二人の文豪にはどう考えても及ばない。

本書は平野の処女作であるためか、技巧に凝りすぎている。古くさい言い回しは時代感を出すためかも知れないが、奇妙な使い方をしているところがちらほら見られた。

だが、平野はそう悪い作家ではないと思う。『葬送』などは構成もしっかりしているし、文章のぎこちなさが全くなくなっていて、平野の著作の中では一番の傑作だと思う。
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40 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 買いですか・・・。, 2007/7/2
レビュー対象商品: 日蝕 (新潮文庫) (文庫)
特異な設定と文体が当時話題になった記憶がありますが、その文体というか、語の選び方についに馴染めずに読了してしまったという印象が残りました。肩肘を張って、その文体に合わせて物語を作っていくような佇まいが僕には空回りと映りました。尊大に聞こえることを承知で書きますが、その「文体」という語すらそぐわないような、初歩的な問題のような気もするのですが。
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