副島氏の「アジア人同士戦わず」「日本はアメリカの属国である」という意見には賛成します。正直、卓見だと思います。
ただ、新しい本がでるたびに危機をあおるのはどうでしょうか。こんどは2012年度ですか。氏のこれまでの本をふりかえればわかりますが、いつも数年後に大きな危機が起きると予想しています。たしかに2008年の金融危機はおてがらかもしれませんが、ふりかえれば金融危機なるものは1980年代のブラックマンデー、90年代のアジア通貨危機といつも起きています。
2010年秋にはオバマが辞任しクリントン大統領が誕生するのではなかったのですか。金は暴落させられるのではないのですか。本当にロックフェラーがすべて牛耳っているのでしょうか。
さいきんですと、尖閣の事件の真相はアメリカの原子力潜水艦が中国漁船を取り囲み海上保安庁の監視船に衝突させたと自身のサイトで断言していましたが、事態はまったくことなるということが白日のもとにさらされてしまいました。ひとつひとつを陰謀論にむすびつけるのはちょっと強引ではないかと思います。
こわいのはこうした裏付けのない不確かな情報がまことしやかに人々に信じこまれることです。既存のマスメディアがいいとはまったく思いませんが、さすがに最低限の裏付けはとってあります。読む側も冷静になったうえで氏の主張に耳を傾けてほしいと思います。