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日米開戦の真実 (小学館文庫)
 
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日米開戦の真実 (小学館文庫) [文庫]

佐藤 優
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (29件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

『国家の罠』佐藤優氏による初の歴史考証本
『国家の罠』著者、佐藤優氏が「幻の第一級資料」を解読する歴史考証本。1941年の真珠湾攻撃直後、大川周明博士は「対米英開戦の理由」をNHKラジオで連日講演し、翌月に刊行された速記録『米英東亜侵略史』はベストセラーとなった。「外務省のラスプーチン」と呼ばれ、異能の外交官として高い評価を受ける佐藤氏が、当時の日本の情報分析力、大川博士の思想と人物、戦争に突入していく国家の凄み、国民の昂揚を読み解く。「東京裁判開廷60周年」という節目の年に、著作権所有者の許可を得て『米英東亜侵略史』を全文掲載した本書は、日本人の歴史認識が近隣諸国に問われる近年、国民的論議を深める上で大いに資するところがあると期待される。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

真珠湾攻撃直後のNHKラジオでの連続講演をもとに、一九四二年一月に出版された大川周明著の『米英東亜侵略史』は、アメリカの対日政策の分析において、客観的および実証的なものだった。なぜ日本は対米英戦争に踏み切ったのか。アメリカの「太平洋制覇」戦略、執拗な満蒙への介入、イギリス植民地政策の実態などを緻密に分析し、「戦わねばならぬ理由」を大川周明は導き出していた。現在の地盤沈下する日本国家そして日本人が抱える外交政策の困難な問題を克服するヒントは過去の歴史にあるとの認識から、著者が『米英東亜侵略史』を丁寧に読み解く。

登録情報

  • 文庫: 436ページ
  • 出版社: 小学館 (2011/2/4)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4094085866
  • ISBN-13: 978-4094085860
  • 発売日: 2011/2/4
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (29件のカスタマーレビュー)
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By 草雲雀 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
1941年12月の開戦直後、当時の政府は戦争の目的とそこに至った経緯を国民に対して論理的かつ実証的に説明することを試みた。その一つが「大川周明」によるNHKラジオの連続講演であり、この速記録は公演が終わった翌月1942年1月に『米英東亜侵略史』として発行されベストセラーとなった。

この著はその『米英東亜侵略史』を全文引用し、前後して「佐藤優」氏が解説を加えたものである。

戦後教育を受けた我々の意識下には、戦時中、軍及び政府は国民にヒステリックなプロパガンダを行い、無謀な、戦争に引きずり込み、その当時の正確な国際状況は国民には知らされていなかったのだろう、という思い込み(アメリカによる摺りこみ)がある。

『米英東亜侵略史』を読むと驚かされるのは、それらの認識は全くの誤りであり、むしろ今の我々より正確に国際状況を認識し、論理的、かつ、実証的に背景を説明していることである。この文章に関しては佐藤氏の説明なしでもすとんと腹に落ちる内容である。

佐藤氏は、その当時の戦争は帝国主義及び地政学的見地からも不可避であったと見ている。だが、その不可避であった理由を軍の暴挙とかで片付けず、冷静に分析することが必要であると説く。それはなぜなら、『今』我々がどう処するかの参考になるからだと。
これ以上は著書に任せたい。まとめることでの誤解の誘発を恐れる。

私が著者の本を読むのはこれで4冊目だが、この本は著者がそれまで前面的に押し出していた国策捜査、外務省、宗教の記述がなく、純粋にその当時の背景及び今を分析している。その分析の際に宗教に話しが及ぶこともあるがそれまでの著書とは明らかに性格は違う。だがやはり著者の本には一本芯が通っているのである。それはやはり愛国心ではあるまいか。自分の国を大事にしない人間が他の国を大事に出来るわけがない、自分の命を大切に出来ない人間が他人の命を大切にできるわけがない、と著者は言う。
それだからこそ著者の本に一本芯が通っていると感じるのであろう。
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69 人中、64人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By recluse VINE™ メンバー
形式:単行本
大川周明の”米英東亜侵略史”の解説をしながら、現在との類似性をたどり、日本の針路への提言をしている作品です。原著は、予想以上に読みやすいので、解説自体は必要ないのかもしれません。ここに描かれるのは、性善説によってたつことにより、変貌したアメリカという帝国の普遍主義と最終的には、対立せざるを得なかった日本の宿命と大東亜共栄圏構想の道義的な矛盾と妥当性が、淡々と描かれています。最後の第4章では、著者の持論が展開されています。性悪説の必要性と、東アジア共同体構想の持つ幻想と危険性が、的確に指摘されています。それ以外にも、solovievの紹介など面白い視角が満載です。最後まで、著者がその把握に戸惑っているのが、中国という存在です。この不可思議で独善的でかつ性悪説の象徴のような存在の位置づけに著者は戸惑っています。against god's willともいうべき存在とどのような折り合いをつけていくのかは、重大な問題です。しかし、この問題は、きらびやかな”東アジア共同体構想”などで対応できると思うのは、おそらく歴史への無知に由来する、傲慢なのでしょう。
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89 人中、81人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By くにたち蟄居日記 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
大川周明は 東京裁判で東条の頭を叩いたことで有名だが そのイメージ、つまり 一種の狂人であったという印象が 現代の僕らにも災いしている。かような「狂人」が書いた本を読もうとは中々思えないからだ。

そんな僕らに対して 佐藤優が 現代に大川を蘇らせたのが本書である。

佐藤優は 現代の論客でも飛びぬけた存在だと思う。神学を学んで外務省に入り ロシア(という 日本人にはいささか不透明な国)で 情報活動に従事し 挙句の果てに獄中で 500日になんなんとする日々を過ごす。その獄中では 宗教、哲学書を読破する日々を送る一方

検察とは対決しつつ かつ 検察側を 惹きつけてしまう。

 近年の日本に かような過激で凄みのある経歴を持った人は ほとんど居ない。そんな一種の「カリスマ」の 最大の武器は 平易に物事を語る事が出来る点にある。

 本書にしても 大川周明を読み解くに際しても 大川に関して殆ど知識と知見が無い人でも十分読めるように工夫してある。

 特に 現代の外交状況と 第二次世界大戦前夜の日本をシンクロさせていく手法は見事である。「歴史から学ぶ」という いささか陳腐な言葉があるが 本書は正しく それである。佐藤優は 物事を語るにおいて 意外性の高い題材を持ち出してくるわけが 今回の大川周明に関しても その手際の良さには感嘆する。そうして 読み易い。これは紛れも無い才能であるとしか思えない。 

 それにしても佐藤優を通して読んだ大川の言説は 本当に現在にシンクロする。それに一番驚いた。もう少し 大川の本を読みたいと強く感じた。彼は狂人などでは全く無い。あの時代の「知性」だったのだ。
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投稿日: 2007/10/25 投稿者: Lisa
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