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日米衝突の根源 1858-1908
 
 

日米衝突の根源 1858-1908 [単行本]

渡辺惣樹
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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日米衝突の根源 1858-1908 + 日本開国 (アメリカがペリー艦隊を派遣した本当の理由)
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商品の説明

内容紹介

ペリー来航以来ポーツマス条約の仲介まで、日本史の中から姿を消したアメリカ。だが日本の明治期に当たるこの半世紀に起きた出来事こそ、後の太平洋戦争の根本原因だった。南北戦争、米西戦争、移民排斥、ハワイ併合、フィリピン植民地化。日本を仮想敵国と見なすまでのアメリカ史を米側資料により初めて詳細に描いた意欲作

内容(「BOOK」データベースより)

ペリー来航から、セオドア・ルーズベルトによるポーツマス条約仲介にいたるまで、アメリカの姿は日本史の中からほぼ姿を消す。だが日本の明治期に当たるこの半世紀にアメリカで起きていた出来事こそ、日米衝突を不可避なものとする要因となったのだ。国内産業保護を基軸とするアメリカン・システムの綻び、イギリスを筆頭としたヨーロッパ諸国との領土紛争、国内の人種問題。南北戦争、米西戦争、移民排斥、ハワイ併合、フィリピン領有を経て、良好な関係にあった日本を仮想敵国と見なすまでのアメリカの動きを、米側資料により初めて詳細に描き出し、太平洋戦争の起源に新たな解釈を加えた画期的な書。

登録情報

  • 単行本: 576ページ
  • 出版社: 草思社 (2011/10/22)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4794218621
  • ISBN-13: 978-4794218629
  • 発売日: 2011/10/22
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 3.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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38 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By それから トップ1000レビュアー
日米開戦に至るまでの経緯については、F.D.ルーズベルトによる陰謀説やその裏で蠢くコミンテルンや中国共産党の動きなどが明らかになってきた。そして最近では西尾幹二氏の『GHQ焚書図書開封』シリーズの発刊などにより、戦前の日本人も米国をはじめ世界情勢にも強い関心をもっていたことが知られるようになった。本書も戦前・戦中に発刊されたとしたら、間違いなくGHQによって焚書にされたであろう。

本書は視点を米国に於いて、1858年のハリスによる日米修好通商条約締結から1908年に米国が日本への示威のため派遣した「白い艦隊」来航までの半世紀を扱ったものである。ほぼ日本の「明治史」とパラレルに対応する時代であり、同著者による『日本開国 アメリカがペリー艦隊を派遣した本当の理由』の続編でもある。
この間、米国の西漸の動きは凄まじい。南北戦争を経て西(太平洋)海岸に達する。1898年にはハワイを併合し、米西戦争の結果、グァム、フィリピンを領有して太平洋は「アメリカの湖」に変貌する。明治37〜38年(1904〜1905年)の日露戦争のわずか6年前にハワイ併合と米西戦争があった事実を現代の日本人はとかく忘れがちである。日米間に蜜月関係が続いたのは日露戦争まで。その後、米国から見ると日本は仮想敵国としての姿をあらわす。日本はポーツマス条約締結後、ハリマンの南満州鉄道の経営参加を拒否した。歴史のIfに属することであるが、例え認めたとしても大勢には影響はなかったのではないか。

日本の近現代史の本は、日本の行動の記録であり、米国を始め外国は単なる背景のような記述が多い。本書のように米国の視点から歴史を見て日本を眺めると別の姿が見えてくる。我が国には我が国の事情があったのであり、米国には米国の事情があったのである。知っているようで知らない米国。著者には多くを教えられた。小生にとって今年最大の収穫となった本である。
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78 人中、71人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 閑居人 トップ100レビュアー
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「大東亜戦争」という当たり前の言葉を用いただけで「右翼」呼ばわりされる不快さに耐えてきた人は少なくない。昭和20年12月15日、占領軍が発した「神道指令」によってこの名称が禁止され、以後、310万人の日本人犠牲者を出した日本人の戦争を、日本人までアメリカ式に「太平洋戦争」と呼ぶことを余儀なくされた。そしてそれはもはや本来の名称が違和感を与えるほど、日常の言葉となって久しい。実は、「日米戦争」のアメリカ側から見た「太平洋戦争」という名称に、単に地理的概念だけではない、アメリカの世界戦略の一環としての戦争目的と真意を読み取ることができる。
昭和39年に林房雄が「大東亜戦争肯定論」を書き、「日米百年戦争論」を唱えたとき、それを多くのマスメディアはあざ笑った。もちろんその先駆的発想が吉田松陰や大川周明の著作にあると考えた人は少なかっただろう。こうした風潮は、1990年代に、戦前からのアメリカの日米戦争戦略「オレンジ計画」やアメリカの自己本位とダブルスタンダードを明瞭に分析した「アメリカの鏡・日本」が公表された頃から、ようやく変わってきたように思われる。
この本は、そういった日米関係の一面を、「1858-1908年、太平洋を隠されたテーマとするアメリカ史の通観」によって明らかにしようとするものである。著者は末尾で言う。「私は、アメリカの為政者は、ハワイ併合とフィリピン領有(1898年、米西戦争)で、日本との衝突が必ずあることをかなり早い段階で覚悟していたのではなかろうかと推測しています」
セオドア・ルーズベルトの日露戦争における「ポーツマス条約」仲介の動機に、太平洋覇権へのアメリカの潜在的な、しかし恐らくは確信的野心が存在していた。(ジョージ・ケナンは「アメリカ外交50年」で、米西戦争で予定に無かった「フィリピン占領」を画策し、事後承諾させたのが、当時の海軍次官セオドア・ルーズベルトであったことを明かしている)
こういった観点を無視したいかなる「日米関係論」も、すべて無意味なのである。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
お買い得 2012/3/17
3,500円+税、高い!、と思いためらっていましたが、買ってよかった、読んでよかった。
実際ぶ厚い本ですが、中身は新書の20冊分はたっぷりあります。お買い得!!
お買得のポイントを箇条書きにします。
1)普通の日本人がほとんど学んだことのない米国近代史を学べます。
2)ただの歴史書ではなく、ある視点をもって記述してあります。
3)原典資料を丹念にあたってきちんと積み上げ理論構成してあります。
4)学術書ともいえる内容なのに、ミステリー小説のように読めます。
等々。
太平洋を舞台にアングロサクソンの「戦略」、無力(無垢?)なアジア、混乱の支那大陸、
そして日本、が淡々と冷静な筆致で書いてあります。ですます調なのも効果的かも。
時代は1858〜1908年です。
『日本開国』も面白かったし、著者にはつづきも期待します。
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