中国経済が急成長するにつれて、米国のアジアを見る目は変化している。日米の特別な同盟関係を今後も維持していくには何が必要なのか。本書は、米国有数の知日派研究者による示唆に富む提言書である。
ライシャワー元駐日米大使に師事した経験を持つ著者は、太平洋を挟んで異なる文化を持つ日米の関係は、軍事力、経済の相互依存、文化・政治交流の「3本の柱」に支えられているという。
9・11テロ以降、安全保障面の協力は大きく進んだ。だが、直接投資や人的交流は失速している。政治、経済、文化など多くの分野で交流を活発にし、日米の政策協調の土台をもう一度、鍛え直さねばならな い。
今こそ、もう一度、日本と米国の関係を根本的に考える上で、多くのことを考えさせてくれる好書である。