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日清戦争─「国民」の誕生 (講談社現代新書)
 
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日清戦争─「国民」の誕生 (講談社現代新書) [新書]

佐谷 眞木人
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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日清戦争─「国民」の誕生 (講談社現代新書) + 日清・日露戦争―シリーズ日本近現代史〈3〉 (岩波新書)
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商品の説明

内容紹介

日清戦争は近代日本が遂行した最初の本格的対外戦争であり、その後の「くにのかたち」と中韓との「歴史の断層」を決定づけた。 メディアの作り出す栄光と悲惨のなかに生きた父祖の姿。

内容(「BOOK」データベースより)

中国・韓国との「歴史認識のズレ」はここから始まる。戦争とメディアはどのように日本人をつくりあげたか?

登録情報

  • 新書: 248ページ
  • 出版社: 講談社 (2009/3/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062879867
  • ISBN-13: 978-4062879866
  • 発売日: 2009/3/19
  • 商品の寸法: 17 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
本書は、日清戦争を「社会史」的側面から論じたものである。
当時の民衆がどのように日清戦争を認識していたのか。演劇、祝祭、遊戯などといった面から戦争を見た、言わば、「下(民衆)からの日清戦争」と言った内容である。

各章で取り上げられているテーマは、それぞれ興味深い。ただ、多くの話題に触れているため、エピソードの羅列に陥っている感がある。人々が盛り上がった部分だけを見て、「国民」が誕生したと結論付けても、説得力は弱い。個々の現象が「日清戦争」という大事件において、どのように位置づけられるのかという考察が必要ではないか。

評価をまとめると、教科書とは異なった視点から論じているため、一般書としては(そこそこ)面白い。しかし、この分野を勉強している人にはあまり目新しさは感じられないのではないかと思う。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
最近、NHKでドラマ化した司馬遼太郎の「坂の上の雲」は、少し誤解を招く映像を視聴者に与えているような気がする。
原作の全8巻を、熟読したなら、司馬史観を正しく理解することが出来るから、TVドラマだけでなく本のほうも読んでほしい。
司馬遼太郎の「この国のかたち」など多く氏の書いたものを読んできたが、日本が幕末から明治維新を経て、欧米列強に遅れた近代化を、懸命に短い年月で成し遂げた明治の時代背景から、無謀な太平洋戦争まで突き進んでしまった日本の時代背景を対比して、”何故なのだろうか?”と追求しているのが司馬遼太郎のテーマではなかったのだろうか。
この書でも、「日清戦争はたしかに巨大な狂気だったが、それは日本社会が近代化する過程で、潜り抜けなくてはならない狂気だった。→P.173」と著者は述べている。
著者は、最終章で、「今日なお、日本と周辺国とのあいだに歴史とどう向き合うかという問題が存在する。→P.232」と読者に問いかけている。
著者が、あくまで中立的なスタンスで、「日清戦争」を書こうとしているのには好感が持てた。
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14 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 濱哲
形式:新書|Amazonが確認した購入
  団塊の世代の人間には、「アラカン」こと「嵐勘寿郎」主演映画、『明治天皇と日露大戦争』とか、『天皇、皇后と日清戦争』を通したイメージが、どうしても日清、日露の戦いには付いて廻る。
  なお、本書は日清戦争の顛末を起承転結的に祖述したものではなく、著者自身、「あとがき」で述べているように、「日清戦争という歴史的事実そのものよりむしろ、事実の手触りであり、事実が不可避的にともなう感興」を材料に、共通の歴史的経験を持つことによって、日本人が、「日本国民」としてのアイデンティティーを獲得する端緒となった初めての対外戦争と「日清戦争」を捉えている。
  ひとつひとつの章・節について言えば、すでに先学に紹介されているところをコンパクトにまとめたものという位置づけになるが、とかく日本史の教科書が語りたがらない歴史の一コマを副読本的に肉付けするものと見て好いだろう。はっきり言って、日本史を勉強中の中学、高校生諸君向きやねん。
  でも、歴史の勉強が面白くなること必定だと思うよ。
  しかし、日本人にとって「日清戦争」は、まだ多くの人間が観客席に座っていた戦争といえる体験だった。戦争の狂騒といっても、庶民には、プロ野球やサッカーの試合でフランチャイズチームに声援を送るのと、そう大きく異なるものではなかったのが実感だった。日本国民としてのアイデンティティーは、このあとの三国干渉によるショック、戦費調達のための重税、日本国中ほとんどの市町村が甚大な人数の戦死者を背負うことになった「日露戦争」によるほうが、遥かに影響したところは深刻で、かつ「国民の形成」に与えた陰影も複雑だったといえよう。ちなみに僕の育った村(現在は東京都ナニナニ区のうち)の神社には、日露戦争に出征した村民16人が1人の戦死者も出さず全員帰還したのを記念する石碑が立っている。
  その意味で、「日本型ナショナリズムの成立」をテーマとするなら、本書と同様な視点からの「日露戦争」探求と一対にすべき仕事ではないかと思う。
  そういう意味の次を著者に期待したいもの。
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