本書はキネマ旬報で連載されている日本魅録をまとめた第二弾である。
いまや日本一ワーカホリックと言っても過言ではない俳優・香川照之が撮影現場で見た事、聞いた事、感じた事が、時にはユーモアを交えて、そして時には人間の本質に肉薄するようなシリアスな一面をも表しつつ、切々と語られている。
本書からは、演技とはなんなのか、俳優とはどうあるべきなのか、といった演技論から、延いては人間とはなんたるものなのか、といった追究までもが感じられる。
そして西川美和監督の文章も瞠目に値するものであろう。
本書を読んだものは間違いなく香川照之という人間に惚れ込む事をここで断言しておく。