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日本霊異記 下 (講談社学術文庫 337)
 
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日本霊異記 下 (講談社学術文庫 337) [文庫]

中田 祝夫
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

日本霊異記(下)は、中巻の時代の後を受け、奈良時代末期稱徳天皇(764)から平安時代初頭嵯峨天皇(822)にわたる説話を載せる。全39話。凄惨激烈な血族間の政権争奪と権力闘争―その結果として、平城京から長岡京遷都、さらに平安京への再遷―の難世相が説話の隙ににじみ出ている。編者景戒という一人格の、艱難に苦吟した人生の告白が、烈々の句となり、深沈たる文章となって読者を魅きつけるのも(第38話)巻下の特色といえる。

著者紹介

大正4年(1915)、奈良県月ヶ瀬に生まれる。昭和16年(1941)、東京文理大学卒業。専攻は国語学、現在、筑紫大学名誉教授(文芸言語学系)。著書に『古点本の国語学的研究』(2冊) 、『東大寺諷誦文稿の国語学的研究』、『古辞書大系』(25冊)、『抄物大系』(34冊)等がある。


登録情報

  • 文庫: 320ページ
  • 出版社: 講談社 (1980/4/7)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061583379
  • ISBN-13: 978-4061583375
  • 発売日: 1980/4/7
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
上巻と中巻にはありませんが、この下巻には巻末にこの霊異記に登場する皇室や藤原家の人々の系図が載っています。
特にその系図が無ければ物語を理解できないというものではありませんが、聖武天皇を中心とした時代を研究したい方は、一度は読んでおいた方がいい書物だと思います。

忠実な現代語訳と詳細な語釈は古典を読むことに躊躇する方にも極めて有効ですし、文字も大きめで読みやすく活字も綺麗です。
上中下巻の三つを揃えるつもりが無いのであれば、この下巻だけを購入してはいかがでしょうか?
日本霊異記の世界を少しだけでも知っておきたいという方には、この下巻がお勧めです。

上巻と中巻を読んでいなくても、特に支障はありません。

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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dvrm トップ100レビュアー
 下巻は、称徳天皇から桓武天皇の御世のことまで、計三十九話。上巻・中巻から続くご利益ものと冥土話など典型的な仏教説話はこの巻でも重複して語られているが、三十八話は他の説話とは全く違い景戒自身を登場させて自問自答している文で、最終話になる三十九話では天皇家の系図に輪廻転生を読み込み、説話を締めくくっている。上巻の第一話と呼応する結構を示した終わり方が意味深だ。巻末に系図・年表・全体の解説を収録している。

 全体を見ると編者の生真面目な語りが印象に残るが、生真面目なままに奇想天外な出来事を言葉にしているのが逆に面白い。この文庫では説話の数々を楽しめるのと同時に、古代のことばじりの美しさや字面の味わいも十分に鑑賞出来ていい。津軽弁に似た古語も複数あって、この説話を語る人の音声が耳に聞こえてくるかのようだ。仏教用語も多数収録しているのでその方面の意味もわかってくるし、いろんな風に読めると思う。

 
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