この本を読むまで、こんなにも日銀が重要な役割をこなしているとは想像していませんでした。
日銀がやっていることで知っていたのは、お札を印刷していることや為替介入事務を行なっていること、国債を購入していることくらいでした。
67ページの図は秀逸です。
こんなにも多くの情報が日銀ネット当預系と日銀ネット国債系に集められて決済が行われているというのはまさに目から鱗です。
また、国庫(政府預金)に関する収支事務の全てに日銀が関与しており、観念的な金庫としての国庫が日銀にあるというのも驚きです。日銀の機能の1つが政府の銀行であることは知っていましたが、具体的にその意味するところを知ることができました。
なお、この本を深く理解するためには、会計学にも慣れている必要があります。
サラっと「◯◯から引き落として××に振り込む」とあちこちに書いてありますが、これは(日銀の)負債側の話であり、資産側では何も起こっていないことを理解出来ないとなんとなくの理解になってしまいそうだと思いました。
この本は、マクロ経済学を習ったが、実務的にどう行われているのか気になる人や、貨幣とは何か、中央銀行とは何かを考えたい、知りたい人にとって非常に有用です。