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日本近代文学の名作 (新潮文庫)
 
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日本近代文学の名作 (新潮文庫) (文庫)

吉本 隆明 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

漱石は『こころ』のなかに江戸と西欧、二つに分裂した倫理観の危機を刻み、川端は『雪国』で、混じり合う男女の性を「浸透力」と捉えた―。明治から昭和までの代表的文学者24人の作品から、「名作」に値する特異な要件を抽出し、近代精神が孕む諸問題を解き明かした傑作論考。独自の着眼と作品への懐深い洞察で、文学の本質を鮮やかに射抜く、吉本文学論の精髄である。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

吉本 隆明
1924(大正13)年、東京・月島生れ。2003(平成15)年、『夏目漱石を読む』で小林秀雄賞受賞。文学、社会、政治からテレビ、料理、ネコの世話まであらゆる事象を扱う「思想界の巨人」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 213ページ
  • 出版社: 新潮社 (2008/6/30)
  • ISBN-10: 4101289239
  • ISBN-13: 978-4101289236
  • 発売日: 2008/6/30
  • 商品の寸法: 15.2 x 11 x 0.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 4.0 やはり吉本は深い, 2008/7/30
日本の近代文学について、作家ごとにコンパクトに、しかも鋭くまとめられている。
吉本さんは、目もあまり見えなくなり、足腰もかなり厳しいが、アタマの中は相変わらずすばらしい。いや、肉体的な衰えが逆に精神に反作用しているのかもしれない。

内容から一人、宮沢賢治を紹介しよう。彼が国柱会に所属し熱烈な日蓮主義者だったことが取り上げられ、にもかかわらず作品は宗教的なプロパガンダになっていない。その意味ではプロレタリア文学が政治的プロパガンダになっていることと比べて、賢治のすばらしさであると書いている。
然り、である。
作家の写真も載っているのだが、印象的だったのが川端が映画「伊豆の踊り子」のロケ中に吉永小百合を遠くから見ている感じの写真だ。自死した川端のことを思うと、なんとなく、とどかない「美」にあこがれている感じがした。
吉本さんの長文はかなり難解だが、語りおろしで、かつ短いので、要点がピシッと決まっている。これを機会に、もう一度各作家の作品にあたってみたくなった。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 この間、単行本だったのに・・もう, 2008/11/19
By 古本屋A (Japan) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
すぐ文庫本になった。本の装丁は、単行本の時が優れていると思う。「近代文学」らしくない、今度の装丁は。内容は、再度読んでみると、面白いし、もう一度昔読んだものを再読したくなるような導きの力が凄い。穏やかな語り口で、でも、結構自身の言いたいことは言っているところがいい。でも、選んだ作家は納得でも、選んだ作品はもうひとつで、ほかの作品の話が聞きたいと、思いもした。以前は「悲劇の解読」「書物の解体学」などでは、読んでみると、結構「説得されて」我が意を得た、とか、なるほど、と感心したが、本書を読むと、そうでもない、というか、あたりまえだが、著者の感性は随分違うものだと思うようになった。小林秀雄でもそうだが、どうも作品論を読むと出来栄えの凄さは別にして、どうしてこの作品からそんなことを思うのか、不思議になることがままある。それがまた楽しい。
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12 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 最良の読書入門, 2008/7/20
By 野火止林太郎 (埼玉県) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
多くの読書論、読書術の類が出回っているが、いずれも読書を直接的に自らの出世やサバイバルの手段の一環として役立てようとするものだ。
教養などとは最早言うまい。本書は、少しでもものを考えよう、人間とは何かを考えようとする者にとって、参照できる格好の読書論であり、名著ガイドの役割を果たす。日本語で書かれた最良の文章による作物24篇が、その作者の解説ともに紹介、味読ポイントが取り上げられている。日本語を母語とする者で、ここに出てくる作品を一つも読んでいないなどというのは、文系・理系を問わずおよそ読書家とはいえないし、まずこのような作品が書かれてあることを知ることが重要だ。人間を考える一番の近道は文学を読むことだ。
吉本は一貫して文芸評論家としての仕事を大切にしてきた思想家だと思う。そして、これはまた吉本隆明という戦後思想界の大物を知る格好の入門書でもある。

今年の4月に入社し、試用期間を無事に終えた新入社員君(文学部の文芸創作学科で学んだというが、本書に登場する作品はほとんど読んでいないと思われる。一体どういう文芸学科か?)には、本書を第一にオススメしようと思う。本書は勿論、所謂小説好きの一般社会人にも勧めることが出来る。平易に作家とその作品の内奥に迫る、吉本ならではの開かれた批評である。語り下ろしだそうだが、安直なものではない。編集者も優秀なのだろう。
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5つ星のうち 5.0 ざっくりした語り口
よいですね。

言葉を言い切ることに情熱を注いでいる吉本さんもよいですが、こんなかんじのざっくりした文章も好きです。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: 猫だるま

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