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日本近代思想批判―一国知の成立― (岩波現代文庫―学術)
 
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日本近代思想批判―一国知の成立― (岩波現代文庫―学術) [文庫]

子安 宣邦
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

柳田国男は,内なる者の観察による一国民俗学は外部の視線で観察する民族学に優越するとした.対象を内部へと回収していく一国知的言説は,他者であるアジアに対する認識,「近代」をめぐる議論,歴史の語りなどにどのように現われるのか.近代日本を考えるための不可避の論点を提起した『近代知のアルケオロジー』の増補版.

登録情報

  • 文庫: 328ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2003/10/17)
  • ISBN-10: 400600110X
  • ISBN-13: 978-4006001100
  • 発売日: 2003/10/17
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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知の自己批判 2006/5/14
形式:文庫
明治以降の日本の学問が、内に向かっては「国民」創出、外に向かっては帝国主義的拡大に、いかに奉仕していたか。最初の三部は、こうした問題意識が貫通しており、サイード『文化と帝国主義』の近代日本版と言えなくもない。ただ丸山真男の「超国家主義の論理と心理」を分析した第三部第二章だけは、やや色合いを異にして、戦後日本の「近代」概念の起点が問題にされており、上の意識は背景に退いている。

第四部はやや異なって、一言で言えば戦後における「戦争の記憶」をめぐる知的攻防を描いたもの。(だが第三章は再び戦前に戻り、竹越与三郎と北一輝による「維新」の語りに焦点が当てられる)

全体として読み応えはあるものの、たまに議論の流れが途切れる。著者なりの論理展開なのだろうが、読むほうにしてみれば少し突飛な印象を受ける。

あともう一つ気になったのは、第三部第一章、とくに京都学派と竹内好についての議論、丸山論を除いて酒井直樹氏の論文に酷似しているが、いいのだろうか?

(Naoki Sakai, Modernity and Its Critiques: The Problem of Universalism and Particularism, Masao Miyoshi, H.D. Harootunian(ed),Postmodernism and Japan(1989)所収。)

一応著者は、酒井氏の別の日本語論文を挙げてはいるが。(題名からして上の論文の日本語版だろうが、私自身は読んでいない)
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By 青ち
形式:文庫
本居宣長や荻生徂徠といった近世の思想史研究で知られる著者は、最近、『現代思想』などを拠点に、近代をテーマにした考察を次々に世に送り出している。それらの近代論の原点と位置づけられるのが、本書のもとになった『知のアルケオロジー』であった。本書は、その増補版である。

子安氏の近代論に関心があれば、この本は必読であろう。これ以降の個々の著作が扱っているテーマ(国家神道・ナショナリズム・「近代の超克」…)が、著者にとってはどのように位置づけられているのか。瑣末な揚げ足取りに落ち込んでしまわぬためにも、そうした位置づけについての見取り図を、読み手としては持っておきたいものである。
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