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日本赤軍私史 パレスチナと共に
 
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日本赤軍私史 パレスチナと共に [単行本]

重信 房子
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

世界を震撼させた日本赤軍のリーダーが、獄中でその結成、ハイジャックなどの「闘争」、そしてアラブでの様々な模索から逮捕、解散にいたる全過程をはじめて詳細に記録した手記。あの時代と現在に関心をもつすべての人々に。

内容(「BOOK」データベースより)

数々の作戦行動で世界を震撼させた日本赤軍―そのリーダーがパレスチナへの熱い思いをこめつつ、創生から解散までの全軌跡を痛みとともにはじめてあきらかにした渾身の力編。

登録情報

  • 単行本: 511ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2009/7/24)
  • ISBN-10: 4309244661
  • ISBN-13: 978-4309244662
  • 発売日: 2009/7/24
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.8 x 3.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
この9月3日でもう67歳の重信房子ですが、とんでもない危険人物なのに、どこか心ひかれる魅力的なものを感じる女性です。

今から思うと滑稽ですが、われわれはあしたのジョーであるとか何とか言って北朝鮮へ行った、日本で初めてのハイジャック事件である、よど号事件の共産主義者同盟赤軍派のメンバーたちでもなく、国家権力と市民社会の執拗な包囲に屈して同志殺しにまで追いやられた、あさま山荘事件の連合赤軍たちともたもとを分けて、つまりは、どちらに行こうと地獄に違いはなかった訳ですが、パレスチナに行って世界赤軍を目指したのが1971年ですから彼女が26歳の時、すでに41年も前ですね。

妙義山中にリンチによって12人の墓標を立てた永田洋子のような血に染まった殺戮のイメージはありませんが、爆弾テロや銃撃戦を指揮・命令したのですから、彼女だとて殺人犯に違いはありません。

ただ何故、彼女にしてそれを成したのかということですね。現行の刑法の範囲ではそうですが、しかし、それでもなお彼女は単なる犯罪者にとどまらない問題を突きつけている感じがします。

1968年69年の大衆的高揚のあと、すぐに一気に多くの人たちが就活のために髪を切り離れていった結果、純粋培養されて過激化・孤立化していかざるを得なかった、不幸にして選ばれてしまった何十人かの十字架を背おった人たちのことを、安全地帯にいる私たちが、♪もっと勝手に恋したり・・・(ワインレッドの心)などと歌っている場合じゃないでしょう。

フィルムでは『突入せよ!「あさま山荘」事件』や『光の雨』、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』と、仲間殺しを犯した連合赤軍事件の方が注目して描かれていますが、パレスチナでの彼女たちの孤絶した歴史も、そろそろ振り返られていいのではないかという気がします。
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By h.yamagata 殿堂入りレビュアー
形式:単行本
 日本を代表するテロ集団日本赤軍の重鎮たる重信房子の活動記なので、さぞ血湧き肉躍るものにちがいないと手にしたが、まったくおもしろくない。些末なディテールを時系列的にひたすら羅列するだけ。「ナントカ派とカントカ派はソ連と党の無謬性と国際展開の点で意見を相違していたがここでだれかが離脱して作戦が失敗してわたしは自分たちの失敗を総括して自己批判した結果ナンタラ十項を掲げたが……」と切れ目なく続くばかり。日本赤軍はハイジャックをはじめ各種テロを展開した武装集団なのに、どこで軍事訓練を受けたかなどの記述はないし、武器調達その他の説明もない。ダッカ事件だってもっと詳しく書いてくれればいいのに、なにやら思想的背景をだらだら描いて、実際の様子は一ページ未満。

 むろん彼女の戦いは失敗に終わり、何ら成果もあったわけではない。最後の部分にはそれについてひたすら総括と自己批判と反省が並び、まるで中国やカンボジアのつるし上げ自白文書みたいなのだが、驚かされるのは本質的なところでは何ら彼女は自分の活動に疑問を持っていないこと。単に手法的に誤りがあったというだけ。
 だが、そもそも手法に拘泥したのが誤りだった、と彼女は自分で認めている。「建設すべき社会を描かず」、武装闘争やプロレタリア独裁といった手法だけに専念してきたのが誤りだったという(p.477)。だから手法なんか反省しても無意味なはずなのだ。彼女は、その反省をへて自己批判して「民主主義の徹底をとおして日本をよりよく変える」という結論になったという(p.478)。でも、民主主義も手段でしかないことに彼女は最後まで気がつかない。それでどんな社会を? 結局彼女はそれに答えられない。さいごまで彼女は手法の話しかできない。しかも以前の手法上の誤りは、自己批判すれば水に流せるかのようなお気楽で空疎な書きぶり。
 その進歩のなさが、本書のいちばん怖いところかもしれない。むろん彼女としても、今更自分の人生が完全な失敗だったと認めるわけにはいかないのかもしれないのだけれど……

 
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9 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By トップ1000レビュアー
形式:単行本
 夜間大学に通い、学生運動にシンパシーを持ち、ブントに
入党する。赤軍派に所属し、国際連帯のため、リビアに飛び、
パレスチナ人民戦線と連帯し、PFLPに潜り込む。70年
代、長髪に自動小銃を持つ重信房子は、プレイボーイや平凡
パンチでもよく取り上げられた伝説の女闘士であった。その
姿は、重信の娘メイと瓜二つである。しかし、この私史を読
む限りでは、父が右翼政治結社の活動家であり、尊敬してい
る姿や日本における武装闘争の誤りの自己批判など、人間性
を取り戻そうとする姿を描いている。帰国して潜伏している
ところを旅券偽造容疑などで逮捕された。この時に、重信の
老いた姿には最早なんらオーラは感じなくなっていた。改め
て彼女や当時を知るためにはいい本であった。連赤との関係
もよく描かれている、中東におけるアハマッド岡本(公三)
や公判についても丁寧に描かれている、チェ・ゲバラが良く
出てくるが、重信が赤軍派の罪を背負って発言し続けること
を期待したい。読み物としては面白かった。ただ自己批判し
つつ、自己正当化しようとするのが鼻についてので星一つ落
とす。
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