ガイガー管を検出デバイスとしていますが,他の型(TCS-172B)の数値ともよく一致します。校正済みという言葉は,ある程度は信じて良いようです。ガイガー管型では原理的に低線量域(0.1μSv/hr以下)での数値は正確に測れないことが指摘されていますが,内部のプログラムで安全側にですがよく補正されていて,目安とはなります。そもそもシンチレーション型でしか測れない低い線量のところであれば,このタイプの計測器は不要であると思っています。
メーカーのコマーシャルCFにも映像で描かれていますが,基本的には「線量の高いところから逃げる」ことを目的とする計測器です。実際に使っていても,線量の高いところでの応答は速く警告を出してくれます(とりあえずの数字は20secででます)。設定をデフォルトの0.30μSv/hrにしていますが,都内や近郊複数箇所で警報が出る場所があります。一度そこを通らなければ知ることはできないのですが,その場所を避けて通るようにすることはできています。
アルカリ単4電池2本のバッテリーは長持ちしますので入れっぱなしで大丈夫です。スイッチを入れておくと被ばく線量を積算できます。数影にわたって入れっぱなしで,毎日もかばんに入れて持ち歩いても,安定して動作しています。警告音の基本はビープ音ですが,マナーモードにしても力強いバイブが賑やかに放射線の存在を知らせてくれます。バックライト,時計もついています。線量が高いところでは通常の時計は狂うことがあるので狂わない時計をつけたと,マニュアルに書いてありました。バックライトは意外と便利です。
外装は日本基準から行けばチープな作りですが,必要な強度と丁寧さで仕上げられていて,それなりに信頼感のある雰囲気を出しています。(普段はジップロック(ポリ袋)に入れて使用していますので,細かいところは全く気になりません。)
添付のソフトウェア「カドミウム」は,線量のログを取ることができます。ソフトウェアはwindows7でもXPモードを使うと動作させることができます。ただ,販売店の問題だと思いますが,添付のCDの中に入っていることになっているBluetoothスタックのソフトウェアが(まだ)送られてこないないため,PCとのリンクは確認できていません。(ソフトウェアについては少し残念な状況にありますが,販売者さんは,マニュアル,質問等には丁寧に対応してくれました。)
放射線については,過去分を含めて降り注いだ放射線物質の正確な数字が出まわるようになるまで,自分で気をつけるしかない状況です。対策は長期戦です。食品からの内部被曝の量の予想がつかないとき,普段から持ち歩いて,自分の住む街や行動範囲の傾向を掴み,少しでも外部被曝の線量を減らすことは大切です。特に小さなお子さんがいるご家庭には強くおすすめします。(困った事ですが)東日本では一家に一台必携の品となりました。
次節を反映した値段(納得はしていますが高い!!)以外は,不満はない機材です。