P36, 「安定していないのが言語の正常な状態である。」
言語に正しいとか間違っているという価値基準だけで論じることがいかに言語(国語)学的におかしいかに容易に到達することができるだろう。
学校の言語(国語、英語)の試験で、正解が一つしかないという強迫観念を植え付けられている人が多過ぎるのかもしれない。
数学ですら、正解がいくつもある問題を作れることがテレビなどでも紹介されている。
例えば,
X ー Y = 1
のXとYには、いろいろな組み合わせが可能だ。
言語の問題は、分からないことが一つだという前提が成立することはほぼ不可能なので,解は山の様にあってよい。
ちょうど、「すべての言語は美しい」という言明と同じように,
もし「正しい」という概念を言語に導入したければ,
「すべての言語は正しい」というのが解の一つかもしれない。
「因習的な国語史から筆者を救いだしてくださったのは亀井孝,河野六郎の両先生である。」
2人の著作も読んでみよう。