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日本語の歴史 (岩波新書)
 
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日本語の歴史 (岩波新書) [新書]

山口 仲美
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (23件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

現代の日本語はどのようにして出来上がってきたのだろうか。やまとことばと漢字との出会い、日本語文の誕生、係り結びはなぜ消えたか、江戸言葉の登場、言文一致体を生み出すための苦闘…。「話し言葉」と「書き言葉」のせめぎあいからとらえた日本語の歴史。誰にでも納得のいくように、めりはりの利いた語り口で、今、説き明かされる。

内容(「MARC」データベースより)

現代の日本語はどのようにして出来上がってきたのだろうか。やまとことばと漢字との出会い、日本語文の誕生、係り結びはなぜ消えたか、江戸言葉の登場…。「話し言葉」と「書き言葉」のせめぎあいからとらえた日本語の歴史。

登録情報

  • 新書: 230ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2006/5/19)
  • ISBN-10: 4004310180
  • ISBN-13: 978-4004310181
  • 発売日: 2006/5/19
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (23件のカスタマーレビュー)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 日本語の豊かさと煩雑さの由来, 2006/7/11
By 
モチヅキ (名古屋市) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 日本語の歴史 (岩波新書) (新書)
 本書は1943年生まれの日本語史・擬声語研究者が2006年に刊行した、一般向けの古代から近代までの日本語通史であり、話し言葉と書き言葉のせめぎ合いという観点から、各時代の特色を出す形で、即ち奈良時代は文字(漢字の借用による和語表記の開始→異言語の隣国から文字を借りたことによる和語表記の困難)を中心に、平安時代は文章(仮名文字の発明による多様な文章表現法→漢字カタカナ交じり文体の発生)を中心に、鎌倉・室町時代は平安古典文法の変容(武家社会化、論理化、連体形による終止形の吸収を背景とした、係り結びの消滅に注目)を中心に、江戸時代は音韻と語彙(江戸町人層の台頭による、近代語の形成)を中心に、明治以降は近代国家の形成を背景とした言文一致問題を中心に、具体的な例文を挙げながら、できるだけ現象の起こった原因にまで立ち入って、日本語の変容過程を論じている。その上で著者は、現在の日本語にとっての課題として、表現の豊かさの反面たる煩雑さの存在を指摘し、日本語話者一人一人がこの問題と自覚的に取り組むべきことを主張している。本書は非常に読みやすく、興味深い事実も多々掲載されており、きわめて面白い本だった。他方、「日本語」の強調からも推測できる通り、日本国内の言語的多様性(諸々の「方言」の存在)の問題は、少なくとも正面から論じられてはいない(散発的には出てくるが)。また他言語との比較も、他言語の歴史を踏まえた上で体系的に行っているようには見えないのだが、どうだろうか。
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22 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 類書がないとまでは言わないが、さすが岩波新書と思わせる、高校生向けの日本語史入門書, 2006/7/2
By 
yukkiebeer - レビューをすべて見る
(殿堂入りNo1レビュアー)    (トップ50レビュアー)   
レビュー対象商品: 日本語の歴史 (岩波新書) (新書)
 タイトル通り日本語の変遷を奈良時代から現代にいたるまでコンパクトにまとめた一冊です。
 本書冒頭で著者は「日本語の歴史を知りたいと思っても、実は一般向けに分かりやすく興味を持てるように書かれた本が、残念ながら、今のところ出ていません」と記しています。類書がないというのは言いすぎではないかとは思うものの、本書が大変分かりやすい書であることは確かです。新書が百花繚乱というか玉石混交という昨今、さすが岩波新書といえる、信頼のおける内容で、安心して読めたというのが率直な感想です。

 千年以上にわたる日本語の変遷を見ていく上で、どこに焦点を当てるかは迷うところですが、本書は時代ごとに特色を次のように区分してみせます。
 隣国から導入した漢字という異文化を自家薬籠中の物としていこうとした奈良時代。
 仮名を生み出したことによって新たな文体を生んだ平安時代。
 貴族社会から武家社会への移行が係り結びなどの文法の変化をもたらした室町時代。
 政治の中心が江戸に移って発音や語彙の近代化が進んだ徳川時代。
 そして幾度も挫折の危機に直面しながら言文一致体を達成した明治・大正時代。
 気の遠くなるような時間を経て現代の日本語へとたどり着いたこの歴史を顧みると、先人たちの言葉に対する苦闘の跡がしのばれます。

 日本語は語彙が豊富であるため、1000の単語を覚えただけでは60%くらいしか表現が出来ないとか。本書によれば、1000の単語を覚えれば英語は80%、フランス語なら83%は理解できるという調査結果もあるそうです。
 その豊かな母語を受け継いだ私たちは、果たして次の世代へときちんとつなげることが出来るのでしょうか。

 なお、日本語の未来を占う上で参考になる以下の書を紹介しておきます。
 城生佰太郎「ことばの未来学―千年後を予測する」 講談社現代新書
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49 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 読みやすいけれども要注意, 2007/9/20
レビュー対象商品: 日本語の歴史 (岩波新書) (新書)
 読みやすいのはいいけれど、この著者、音声学に関しては勉強不足。特に、132ページから133ページにかけて、現代と江戸時代の発音に関して「じ・ぢ」はともに[dろi]だけ、「ず・づ」もともに[dzu]だけとくりかえし述べているが、それはまちがい。音声記号で[d]は、発音の際、舌先が歯茎に接触することを意味している。現代語では語頭の場合や撥音「ん」、促音「っ」のあとなら、その「じ・ぢ」「ず・づ」は舌先が歯茎に接触する[dろi][dzu]の発音(破擦音)になる。しかし、それ以外の場合、舌先が歯茎に接触しない発音[ろi][zu](摩擦音)になるのが普通。例えば、「じじい」という単語の場合、一音目の「じ」は舌先が歯茎につくことが多いはずだか、二音目の「じ」は舌先が歯茎につかないのが普通。つまり、現代日本語の「じ・ぢ」「ず・づ」の四文字にはそれぞれ二種類の音があり、無意識のうちにその音の現れる環境の中で発音し分けている。ただし、「現代仮名遣い」ではそれを例えば舌先がつく「ジ」は「ぢ」で書くとか、舌先のつかない「ジ」は「じ」と書くというようにはしていないということ。江戸時代の『蜆縮涼鼓集』においても、「ぢ」「づ」は舌先が歯茎につく、「じ」「ず」は舌先がつかない、これをわきまえて書けといっている。でも、実際には聞き分けができなくなるとともに、発音も、その違いのわかる前の世代に比べて、語頭以外の破擦音が出しにくくなって揺れてきたせいで表記が混乱し、収拾するのが難しくなったというのが真実だろう。32ページの表2も、「ざ・ぜ・ぞ」を含めて修正・補足が必要(「ザクロ」を[dzakuro]と発音しても、「サザエ」を[sadzae]と発音する人は、まずいないはず)。他にも150ページの音声記号の表記に初歩的なまちがいがある([om]+[yo:ろi]→[ommyo:ろi]の中の[y]は、[j]で表記すべきところ)。概説書としては好著だけに、もっと慎重に記述してほしかった。関心のある方は、川上蓁氏の名著『日本語音声概説』を一読されるとよい。
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