著者が本書に取り上げられている諸作品を初めて読んだ時、初めて接したときの感激・感動・面映ゆさ等の経緯・経験を素直にまとめたものが本書である。取り上げられているのは「古事記」「日本書紀」等の超古典から高校の教科書にも出てくる「枕草子」「源氏物語」「方丈記」「平家物語」等を経て、最後は「春色梅児誉美」っていう「あぶな絵」的官能小説までの全30作品。
著者は日本語史が専門であるため、個々の作品の成り立ちもさることながら、文中に使われている言葉が生まれた背景・経緯等にまでわかりやすく解説されている。
1作品7-8ページという制約されたなかで、著者が最も興味を持つポイントについて、じっくりと、しかし実にわかりやすく、のびのびと解説している。
中には、声に出して読みたいものも多々あり、高校生のころに還った気分で、も一度読み返して見ようかという気にさせる日本語古典のガイドブックである。