自分なりに、まとめてみたのはこのような感じです。
現在の住宅価格の下落は、あくまでも『現象』の結果で、原因ではない。
過去の住宅価格の上昇は、サブプライム・ローンというファイナンスに依存していたからで、
このような高リスク融資を促進したのが、証券化、再組成、CDSだった。
それらの取引を通じてアメリカの好景気を担った、銀行、証券会社、保険会社、ファンドなどは、現在、かつてない信用収縮に見舞われている。
つまり、未曾有の信用(クレジット)・バブルであって、これを理解するには、
昔ながらのプレインバニラ(平易で簡単な商品)ではなく、エキゾチック(複雑で難解な商品)と、国際金融の動きを追わなければ把握できない、と。
ではなぜ、クレジット・バブルが発生したか、ここまで拡大したのか、なぜAIGを救済したのかなど、本書を読むと背景が良く分かってくる。
著者に対しては、メディアに出演した際の発言から、未来への深い洞察力・国際金融の広い見識に、個人的に信頼を持っていた。
ある程度、金融関係書籍などを読んでいる方に、読みやすくまとまっています。
そうでない方でも、不透明な将来を紐解くのに、助けとなる書籍です。