一見罰ゲームというか拷問みたいな神判に当時の人々の意識を探る本
黒白を付ける裁判の手段としてよりも、社会的な側面に光を当てている
古代の盟神探湯から700年の空白があって鎌倉時代へ
そして寺社に軟禁して何がおきるか監視する参籠起請
それがまどろっこしいから住民の総意や権力者の押しつけで始まる湯起請
そして江戸時代には焼けた鉄を握る鉄火起請が行われる
神様のおぼしめし、と盲目的におこなわれたのではなく
普通の話し合いで収拾がつかなくなったので決着を付ける必要が出てきたとき
あるいは犯人が見つからないことで共同体が疑心暗鬼に陥ることを防ぐ役目もあった
その意味では神様に名を借りた結構合理的な行動なのだ
今の司法制度と国民の関係も含めいろいろ考えてしまう一冊である
ちなみに横浜市と川崎市の市境の一部は江戸時代に鉄火起請で決まったそうな