クモに関するすごい本が出ていた.重厚な外観にふさわしい豊富な内容.2008年現在の日本産クモの1,496種もがすべて掲載され,検索ができる.図版も豊富.新種の記載もされている.日本でクモに関わりのある人は,すべて必要な本だろう.分類学の規約上で諸説ある箇所については,明快な論拠を示して判断されている.それぞれの結論に納得する人も異論のある人も,その書きぶりには一目置くだろう.19名の著者は経歴も多彩で,プロアマを問わないクモ研究の裾野の広さを感じさせる.撮影,採集,標本の作成と管理なども解説されている.本書を手にクモの道に入る人もあるのではなかろうか.クモの記念碑的大作であることは間違いない.