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日本海軍400時間の証言―軍令部・参謀たちが語った敗戦
 
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日本海軍400時間の証言―軍令部・参謀たちが語った敗戦 [単行本]

NHKスペシャル取材班
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

昭和55年。東京・原宿にある旧海軍将校のOB団体「水交会」に、日本海軍の中枢にいたエリートたちが集まった。元大尉から中将まで、参加者はのべ40人。月1回の会合は「反省会」と呼ばれ、平成3年まで130回以上、開かれた。「戦争の真実を語り残す」という目的のもと、「門外不出」を条件に、会はすべて録音されていた。開戦を巡り陸軍と海軍では水面下でどのような動きをしていたのか、特攻作戦の本当の発案者は誰でどのような理由で決行されたのか、戦後の東京裁判で海軍軍人を守るために、海軍はどのような手をうったのか----など、幅広いテーマが議論されたのである。録音されたテープは計400時間。時には出席者間で激論を交わし、戦時中は雲の上の存在だった上官に真実を厳しく追及する場面もあった。この貴重な記録を基に、証言者、その遺族、関係者や史・資料など、広範な関連・裏付け取材を行い、埋もれていた太平洋戦争の裏面史に光をあてる。

内容(「BOOK」データベースより)

太平洋戦争の本当の“戦犯”は誰なのか?彼らは何のために戦争を始めたのか?「伝えられている歴史があまりにも事実と違う」―戦後、日本海軍中枢のエリート、約40人が密かに集まり、語り合っていた内容が400時間分ものテープに残されていた。その告白をもとに、遺族、関係者への徹底した取材を行い、明らかになった驚愕の昭和秘史。

登録情報

  • 単行本: 390ページ
  • 出版社: 新潮社 (2011/07)
  • ISBN-10: 4104056030
  • ISBN-13: 978-4104056033
  • 発売日: 2011/07
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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By Rob Jameson トップ1000レビュアー
NHKで放映された番組が制作に至った苦難の道。入手した反省会の録音テープの聴取・分析、遺されていた手帳・写真・アルバム、資料収集はもちろん旧海軍軍人自身のみならず遺族、関係者への取材が手に取るようにわかる。番組制作者は戦後65年を経ても今日の普通の会社でも起こりうる組織と個人の問題を同時に追求することを目指したようだが、それは別として帝国海軍の歴史の暗闇に光を当てる貴重な研究書となっている。

取り上げられたテーマは「開戦」、「特攻」、「戦犯裁判」。

開戦をめぐって、反対の意見をもっていても内乱を恐れて陸軍の暴走を押さえられなかったとか、できないと言えば予算を削られるのでとかの言い訳がましい見解が流布されているが、ここで明らかにされているのは、タブーとされた皇族伏見宮元帥の果たした役割と開戦をリードした組織内エリート組織であった「第一委員会」。なかでも石川信吾少将と高田利種少将の二人の責任。

本書の40%を占めるのが、特攻。責任は「特攻の父」と言われた自決した大西瀧治朗中将の独断にあるとされてきた。事実はそれ以前に特攻兵器の製造が計画され軍令部が承認していたのだが、知らぬ存ぜぬを通したのが中澤佑中将、口を閉ざした黒島亀人少将、公には関わりを認めなかった後の航空自衛隊トップで国会議員となった源田実大佐は特攻隊員の名が記された過去帳を毎朝拝み続けていた事実が明らかにされる。この事象に対して「やましき沈黙」と断言したのはスウェーデン駐在武官であった扇一登大佐。外からだけ見える偶然とは言えまい。

戦犯裁判に対しては敗戦後2ヶ月という短い期間に手回し良く裁判対策が開始されていた。最終的には天皇に累を及ぼさずという基本方針は貫徹されたが、BC級戦犯の裁判では200名の海軍将兵が絞首台に消えた。本書では、自決した現地指揮官の独断とされたケース(撃沈商船乗員殺害)、同様に艦隊司令部の命令が隠蔽され部隊指揮官が絞首刑となったスラバヤ事件などの真相に迫っている。

6名の共著の故か若干重複する人物、文章が気になるが、制作した人々の熱意には賞賛の一言である。組織の問題は現下の原発事故でも「ムラ」、「隠蔽」、「やらせ」と事象は同様である。歴史は繰り返されるのか?
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18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By miyayan
戦後35年経った1980年から91年まで元海軍士官らが極秘裏に行っていた「海軍反省会」のテープを軸にしたドキュメント番組の、その制作に至るまでの "もうひとつのドキュメント" ともいうべき本作。私も2年前にOAされた本編を部分的にではあったが視聴した記憶があり「やましき沈黙」はこの番組の象徴的な言葉として耳朶に残っており、この本を見つけた時は少なからず心がおどった。

著作を担当しているのは、番組の制作にたずさわった30代から40代のプロデューサー、ディレクターらである。膨大な資料の精査、関係者への取材を通してテープの内容が客観的に検証されていく様が、番組の内容とリンクして語られている。かつての権力者達が戦争遂行の意思決定を行っていく中で、なぜ足を踏み外したのか、なぜ多くの犠牲をはらうに至ったのかを、「命じられた側」ではなく「命じた側」に迫ることにより浮き彫りにしようとしている。過去作られた多くのドキュメンタリーが「命じられた側」 あるいは戦争被害者からのアプローチであり、今回の「命じた側」即ち権力者側からの検証は彼らにとっても新たな試みであった。番組は、海軍士官達が経た道程は決して過去のものではなく、現代に生きる我々にも同様に起こり得る "組織と個" の関係性、そのあり方への問題提議を強調している。文中には彼ら番組制作者たちも例外なく、組織に属する一人としてそのことを自分に当てはめ、答えを見出そうとする姿が垣間見れる。そこにはある種の瑞々しささえ感じられた。特定の学者ではなく一サラリーマン、生活者としての顔を持つ彼らが、このことに対峙していることにこの著作の大きな意味があると思う。

今までに先の大戦を論じた著作、研究、TV番組等は数多あるが、論ずる側の視点、世代、立場によってその論調も様々であると思う。この著作はいたずらに思想を論じるものではなく、個人を糾弾するものでも、もちろん賛嘆するものでもない。かつての海軍士官たちの生の声から過去の事実を抽出し、そこから現在を鑑み、未来へ生かすべき教訓を見出す試みである。

国民の犠牲を強いてまでの国家の繁栄とは一体なんであったのか?
人の命がが空気よりも軽く扱われた時代に我々は何を学ぶか?

3.11以降の政府や関係者達のていたらくを目の当たりにする昨今、この本は現代にも繋がる時代の底流にある何かを知るきっかけになるのではないだろうか。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By お尻ぷりぷり VINE™ メンバー
 超ド級のスクープ。海軍の元軍人たちの証言がなまなましい。戦争を振り返る上で貴重な一次的な資料になる素晴らしい仕事です。中身は他のレビュアーとも重なりますから、あまり触れませんが、ひとこと残念なのは、記者たちを主人公にした「記者物語」に仕立てている点です。記者やディレクターの妙な感想や独白が邪魔なんです。そんなことよりも貴重な証言をもっと活字化して残してほしかった。テレビと重ならないようにしたのが逆にうらめに出たのでは。私はテレビのほうを見ていないので、本で詳しく知りたかったのですが。
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最近のカスタマーレビュー
「失敗の本質」もしくは「地獄の日本兵」を追加で読むべき
こういった戦史ものは昔から好きだったはずなのに、何故かこの本の基となったNHKスペシャル(しかも3本もこのテーマで放映された)を見逃してしまっていた。従って、その... 続きを読む
投稿日: 8日前 投稿者: 黒木 学
何でこの程度のものが?
... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: さぶチャン
本のタイトル通りの内容ではありません
戦後の反省会から軍令部の人事、特攻、東京裁判について語られた
議事録、録音テープの一部を取り上げ取材を重ねて作られた本です。... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: 影
Thank you very much for your service!!
The book reached me quickly in an excellent condition!!
投稿日: 3か月前 投稿者: satisfied
日本の抱える問題点の根深さ
『ムラ』を守るために、よその『ムラ』を犠牲にし、
結果的に国が犠牲になったとしても構わない、... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: アマゾン次郎
開戦に至る経緯から東京裁判までを一気に。。。
なぜ、海軍は開戦に走ったのか、
誰が中心人物だったのか、
特攻とは、どのような経緯で始められ... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: 路地裏の星
ぜひ読んでほしい
個人では間違った選択とわかっていても全体の雰囲気で流されていくことが良くわかる非常に示唆に富んだ本。私は非常に感銘を受けました。もちろん人それぞれ感じるポイントは... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: ケイン
単なる制作記録ではない
まず私は(私も)残念ながらこの番組は見ていません(いつかNHKオンデマンドとかで見てみたい気持ちでいっぱいですが)。... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: たくぞう
事実というのは、本当にやっかいですねぇ
他のレビューを観てから書いてます。その点を強調している理由は、他の方は、番組をご覧になった上の方が多いようだと言うことです。私は、観ていません。... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: 近藤 修司
取材班の主観が余計
貴重な証言録であるにもかかわらず、それを番組として構成する苦労話が多くそれぞれの担当ディレクターの主観が余計に感じられる本です。もっと証言録だけにクローズアップし... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: zero
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