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阿川弘之が海軍予備学生の試験を受けたとき、「なぜ海軍を志願したか」と聞かれた。思わず「はい、陸軍が嫌いだからであります」と答え、その瞬間自分でヒヤッとしたという。しかし試験官の方は3人ともニヤッとした。「それで通ったわけでもないだろうけど」という話が出てくる。
海軍は「スマートで目先がきいて几帳面、負けじ魂、これぞ船乗り」というように、スマートさが売り物。地べたを這い回る陸軍を軽蔑し、かつ嫌った。
海軍のしゃれっ気を示すのは、本書の中に出てくる海軍大学の有名な試験問題。「ここに菓子が6個あって、サルが5匹いる。この菓子に手をふれずに5匹のサルに平等に分けるにはどうしたらいいか」。答えは「むつかしごザル」という駄じゃれだが、本当か嘘か、頭脳の柔軟性をためす問題だそうである。もうひとつ頭の柔らかさと良さを同時に見る数学の問題が話の中に出てくる。「3を3回使って0から10までの数をつくれ。あらゆる記号を使ってよい」
たとえば9は、3+3+3=9とすればよい。その他の数字については、皆さん自分でやってみてください。答えを知りたい人は、この本を買わねばなりませんが、価格分の価値はあります。
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