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日本沈没〈上〉 (光文社文庫)
 
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日本沈没〈上〉 (光文社文庫) [文庫]

小松 左京
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本列島の下で、何かが起こっている。深海潜水艇“わだつみ”の操艇者・小野寺俊夫は、地球物理学の権威・田所博士と日本海溝に潜り、異変を発見した。日本沈没を警告する田所博士の指示で、政府は“D‐1”計画を立て、極秘に調査を開始した。―危機管理のあり方、世界の中の日本とは、そして日本人とは何か…さまざまな問題を喚起した空前のパニック小説。

登録情報

  • 文庫: 409ページ
  • 出版社: 光文社 (1995/04)
  • ISBN-10: 4334720439
  • ISBN-13: 978-4334720438
  • 発売日: 1995/04
  • 商品の寸法: 15 x 10.4 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 363,098位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
 日本が沈没してしまうという漫画的な大ボラ話を、地質学的知見を援用しつつあくまでまじめな顔をして語りきり、その未曾有の天変地異が引き起こす地獄絵図を読者の眼前に突きつけてみせた作者の力技にまずは脱帽。本書が世に出たのは1973年だが、阪神大震災後に刊行された文庫版に寄せられた、作者の「日本が地震列島であるという現実と、それに対応する政治的、社会的システムが、いまだに無力であるという情況に変わりはない」(1995年3月)という言葉が持つ意味はあまりにも重い。

 いっぽう、国家とは何か、日本人が日本人であることの拠り所は何か、日本人は異質の文化や人々とどのように対峙していけるのか等々、興味深いテーマが提示されながら、それらが十分展開しきらないうちに、中途半端な形で物語が終わってしまったのは残念だ。それらは『日本漂流』と題される第2部に書き継がれる予定だったようだが、今日なおその続編は陽の目を見ていない。だが、見方を変えれば、もう作者の手をわずらわせる必要はなくなってしまったのかもしれないとも思う。とっくの昔に国際社会との密接な協力関係、あるいは戦略的なかけひき抜きでは存立し得ない状況に置かれているこの日本が、地質学的な大変動を持ちだすまでもなく、政治的にも経済的にもいまや沈没寸前となっている状況下で、ほかならぬ私たち自身が今この続編を現に生きているかもしれないのだから。

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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
書店で日本沈没第2部(上下)なるものを見つけた。最初のあたりを斜め読みした時点で、「第一部」なるものを読み、それをベースに読まないと絶対に楽しめないだろうと判断。しかし30年前の作品ということで、どの書店にも、もはや存在せず、古本を手に入れた。

当時日本中がこの話で沸き返った作品とあって、中身の濃い話だった。
日本列島が沈むという地球規模のメカニズムが非常にリアルで、まるで、自分が立っている大地が今裂けてもおかしくないような気分にさせられた。
小松左京氏は最後に「この作品は完全なるフィクションであり、いかなる実在の人物、事件もモデルにしていない」とわざわざ付け加えた理由もおおいにうなずけた。

一方、田所博士や若き研究員達をはじめとする個々の登場人物、一般庶民の動向、政府の動向など、人間の細やかな心理描写も見事。

規模の全く異なる話が、緻密に絡まって、非常に読み応えのある作品だった。そして、なんといっても「日本国」あるいは「日本国土」、「日本人」ということを、改めて考えさせられた。

読後、「異変後の日本国、日本人」はいったい今後どうなるのか?大いに気になる作品だ。小松左京氏自身も、これを書き上げた直後から構想を暖め、実に30年の時を経て、日本沈没第2部(上下)が登場となったわけだ。
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