本書は西鶴が書いた原文に東明雅氏が「校訂」を加えた書物であって「現代語」に訳されているわけではないので注意が必要です。
実は私は買ってからそれに気付き、結局、挫折して読破できませんでした。具体的にどういう文章で書かれているのか、下に抜き出した文章を書きます。
天道言ずして、國土に恵みふかし。人は実あって、僞りおほし。其心は本虚にして、物に應じて跡なし。(一巻の最初の一行)
四百四病は、世に名醫ありて、驗氣をえたる事、かならずなり。(三巻の最初の一行)
こういう文体です。もちろん、ふり仮名は振ってありますが、難しい単語なども散見されます。上の様な文章を苦も無く読め、意味も間違わず
取れるなら何の問題も無いと思います。
解説は現代文で書かれています。あと豊富な挿絵が入っていて、なかなか味わいがあって、見入ってしまいます。
古典読解能力が充分なら安価で何の問題も無く楽しめると思います。