歴史地図帳は色々あるから、本書の特徴は様々な史跡等の所在を現代の地図の中で示している点にある。
47都道府県すべて1頁A4・見開き2頁の見やすいサイズで史跡・名所を示している。京都市街と東京都心は別格で、同サイズでより詳細に多数のポイントを載せ、京都はさらに嵯峨野等の部分拡大図まである。その他、萩等要所の拡大図もある。
テーマ特集の頁もあり、ずっしり重いので、携帯するのに便利な本ではない。机上で史跡めぐりのプランを練り、該当箇所を複写して持ち歩くのがお薦めの使い方になるだろう。
そのテーマ特集だが、玉石混交。例えば「信長、『天下布武』の軌跡」は中学・高校で使う歴史地図帳程度、あるいはそれよりやさしいレベルで、期待外れ。一方、奈良盆地の鳥瞰図は、奈良盆地の地形(山・丘・川の位置)神社・仏閣、そして飛鳥〜奈良時代の都の位置関係を直感的に掴めて重宝する。
全頁カラー印刷の美麗な本で、眺めて楽しい本であるのは間違いない。