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日本橋バビロン (文春文庫)
 
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日本橋バビロン (文春文庫) [文庫]

小林 信彦
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

かつてわが国有数の盛り場でありながら、震災と戦災により、その輝きを失った日本橋。その地に創業享保八年、昭和まで九代続いた老舗菓子店「立花屋」はあった。街の歴史と家族の営為を書きとめ、その栄華と没落を描ききった胸うつ名作。『東京少年』『流される』とともに自伝的三部作をなす長編小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

小林 信彦
昭和7(1932)年、東京生れ。早稲田大学文学部英文科卒業。翻訳雑誌編集長から作家になる。昭和48(1973)年、「日本の喜劇人」で芸術選奨新人賞受賞。平成18(2006)年、「うらなり」で第54回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 255ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2011/9/2)
  • ISBN-10: 4167256282
  • ISBN-13: 978-4167256289
  • 発売日: 2011/9/2
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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小説の醍醐味 2007/10/15
形式:単行本
前半は主に土地の歴史が語られ、それは一見すると「小説」ではないようにも思える「記録」のようなもの。なのに、一般的な「歴史」を読まされるときとは違い、意外なほどに引き込まれます。おそらくそれは文章の力なのだと思います。距離を置いた淡々とした文章。なのに、気持ちの深い底にまで食い込んでくる鋭さ。

その文章の力は、後半部分の人間対人間のドラマが中心となる場面で、さらに引き込む力を発揮します。描かれているのは、大げさな出来事というわけではなく、誰もが目にするような当たり前の人の営みであるというのに、その文章が怖いくらいに読み手の気持ちに切り込んできます。

派手なエピソードの連続で目を離せなくなる小説は数多いけれど、こうした抑えられた物語にもかかわらずぐいぐい読まされてしまう小説は、そうそうあるもんじゃない気がします。まさに『小説』の醍醐味を味わえたような読後感でした。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
小林信彦先生の御実家、日本橋の老舗和菓子屋の盛衰を描く傑作ですね。
もう北杜夫先生の「楡家の人々」を超えて、「ブッデンブローク家の人々」に迫って
いや、ご兄弟の作ですし、ノンフィクションと思わせる小説作法はマンを超えているでしょう。
抑えた乾いた文体が素晴らしく、小林泰彦先生のイラストも素晴らしく、東日本橋界隈の出身者にはたまりません。
ラストでは涙が出そうになりました。まさに「日本橋バビロン」というタイトルが心にしみます。
小林先生の「和菓子屋の息子」も超おすすめでマストです。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By K内
形式:単行本
今でいう東日本橋を中心に、両国、柳橋、人形町、浜町あたりの、ここ100年間くらいの栄枯盛衰。

大正時代くらいまでは日本の中心と言っても過言でなかった日本橋が、関東大震災、空襲で跡形もなくなっていく様子。
東京の「下町(文化?)」も、同時に失われてく様子。
それらが、著者の家族(親の代まで9代続いた老舗和菓子屋)の栄枯盛衰を縦軸に書かれてます。

ただ、このあたりの土地に興味なければ、まったく面白くないかもです。
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